若手4名、IT企業対抗のJISAコンテストに挑戦!
こんにちは、三井情報(MKI) 公式note編集部です。
今回は 2022年11月に開催された JISA※(情報サービス産業協会)主催、技術コンテストへの若手エンジニアの挑戦についてお伝えします。
※JISA:日本を代表するシステムインテグレータやソフト開発企業、シンクタンクなど情報サービス企業475社で構成する業界団体。
高度なスキルを要求されるチャレンジ
今回、JISAからコンテストの案内を受け、技術推進本部にてコンテストへのチャレンジを決定後、全社員向けに参加者募集のアナウンスを出した。技術推進本部の担当者は決め手となる背景を以下のように話す。
参加者を募ったところ、4名の有志が集まり、チームを組んで参加となった。参加したのは、新入社員から入社6年目までの社員4名。
若手エンジニア育成と共に、企業チーム対抗戦
JISAがエンジニアの技術を研鑽するコンテストを開催することはこれまでなく、今回が第1回目。また、今回のコンテストは「今後のデジタル社会を牽引する若手エンジニアを対象に、最新技術に触れる機会および実践に資する基礎の学びを提供することを目的」としつつ、1社1チームを基本とするチーム対抗戦とも明記されている。
2022年11月10日~28日の期間、システムを構成する多岐に渡る技術領域から課題が出された。それを持ち帰り、クリアすることでスコアを獲得する。また、与えられたサンプルアプリのUI・UXを改善し、より優れたデータ分析を行うことでもスコアを獲得。それらの総合スコアで順位を決める。MKIの4名は、約2週間、現業と並行しつつ、JISA課題に取り組んだ。システム完成までの道のり、モノづくりの楽しさや苦労話など、参加した想いを聞いた。
コンテスト概要
テーマはカーボンニュートラル
「SDGsの観点でシステム改善に取り組み、フードデリバリーサービスの危機を救おう︕」をキャッチフレーズに、フードサービスを支えるシステムを構築する。
コンテストに向けた進め方と評価方法
このコンテストでは、それぞれの課題クリアと共に、最終的にシステムとしてまとめ上げる。MKIチームは、メイン課題の担当を決めて取り組んだ。毎日夕方に集まり、進捗報告と話し合う体制を取る。
期間が短いこともあり、ベースとなるひな型の改修、機能追加が中心となる。レベルがある6テーマはレベル3をクリアすれば100点を獲得。一方、UI・UXとデータ分析は、100点満点で審査員によるスコア採点となり、スマホアプリまで実装すれば高スコアだった模様。また、データ分析は終わりなき、精度向上が求められた。以上、それらを総合した800点満点で競う。
審査結果とコンテスト表彰
アルゴリズム、セキュリティ、データ分析は高スコア
MKIチームはアルゴリズムとセキュリティはレベル3クリアで100点獲得。その他はレベル2で50点近辺。レベルのないUI・UXとデータ分析は対照的な結果だった。UI・UXは平均をかなり下回る。一方、データ分析はトップを争う4強の一角。一時はトップに立ち、審査員からは「ゴールの無いデータ分析においてどこまでの精度を目指すかといった悩みも経験いただけていれば何よりです」と高く評価された。MKIの総合評価は455.1点(800満点)と中位。
上位になるにはレベル3クリアが前提
総合トップのチームは、レベル3をすべてクリア。レベル3をクリアしないと50点ビハインドとなり、上位になるにはレベル3クリアが前提となる。UI・UXはスコアがばらけ、そのトップは総合スコアでは下位だった。UI・UXは、他の課題を犠牲にして、作り込まないと高スコアを獲得できず。チーム5名が基本で、一人少ないMKIは手が回らなかった模様。データ分析はスコアが全体的に低く(最高52.7点、MKI45.1点、平均22.6点)と大きな得点源にならないテーマだった。MKIは評価が高かったものの、得点源にならず残念。
参加者4名、きっかけと感想
Uさん(ITマネジメント技術部・6年目)
INさん(西日本技術部・3年目)
IWさん(開発技術部・6年目)
Tさん(開発技術部 ・新入社員)
次回も参加、チャレンジを続けていきたい
このコンテストは「最新技術に触れる機会および実践に資する基礎の学びを提供すること」を目的とする。コンテストスタート直後から個人それぞれの得意とするスキルを中心にフォーメーションを取り、メンバー4名全員がモチベーション高く、課題へ前向きに取り組んでいた。MKIは4名の参加とやや少なかったこともあり、自身の担当以外の技術分野まで手を伸ばし、動かさねばならない。新しい技術やモジュールに触って勉強する時間の確保までは厳しかったようだ。
次年度は、事前にこのコンテストに時間を費やせるよう各現場との業務調整を行い、良きアドバイスを行うメンター選出など、技術推進本部にてバックアップしていきたい。このあたりを含め、次回コンテストに向けて前向きに検討していく。ものづくり技術の育成、チャレンジ精神を養うために、スコアに拘らず、来年の参加も期待したい。