美味しいイギリス料理
よく耳にするイギリスメシマズ問題。半分頷きますが、半分否定したい。 なぜなら私はイギリスでとっても美味しいものを何度も食べたことがあるから。舌がおかしいんじゃないかと疑うことなかれ、私は都内で高くて美味しいものを人のお金で毎日のように食べていたし、食には少しうるさい位です(笑)
まず、どうしてまずいと言われるのかとゆうと、イギリスでは基本的に国で許可されている食品添加物がほんの数種類で日本よりはるかに少ないこと。つまり健康に関心が高いゆえです。
日本は安い値段で美味しいものを食べることができますが、健康に良くない食品添加物パラダイスであるのも事実。食品添加物たっぷりのコンビニのお弁当なんか毎日食べてたら体調不良になります。
体が強いほうではないので普通ではないかもですが、タダでスーパーやコンビニのお弁当を支給される仕事をしたことがあって、忙しく食にかまえず二か月もしないで体調崩し入院したことがあります。
日本も健康志向になってはきましたが、味の為や保存等の理由でまだまだたくさんの不健康食品がありますよね。
イギリスでは特に若い世代の活動家が多く、健康や環境保護・動物愛護に関心のある人が少なくないです。ビーガンも普通にいますし、どこのカフェやレストランに行ってもベジタリアンオプションは普通です。
話が逸れてしまいますが、若い世代の便利さへの追求も積極的で、イギリス・ドイツあたりは特にスタートアップ企業も勢いがあります。これとても面白いと思うんですけど、本題から逸れていく気しかしないので詳細はまた今度書きますね(笑)
イギリスのごはんが美味しくないと言われる理由は、
・使用する食品添加物が日本に比べ極端に少ない故、味がとてもシンプル。
・食が美味しいと言われる日本やフランス、イタリアのような出汁を取るという発想がない。
・そもそも料理に時間をかけない。(家で揚げ物なんてしません。あり得ない位に言われます。チップスも何でもとりあえずオーブンに突っ込みます。)
・基本的に伝統や習慣を重んじる気質があり、変化を嫌うので味のレパートリーが少ない。味付けはとりあえずグレービーをたっぷり。フィッシュアンドチップスには塩とビネガーとレモン。タルタルソースは通扱いで美味しいと絶賛する(笑) 選べるソースはカレーソースが好き。というかカレー大好き。チキンティッカマサラ(インドチキンカレー)は実は東ロンドンにあるインド料理店のバングラデシュ人シェフが発明した。ということを殆どのイギリス人が知らないというのもラブリー(笑) 移民が多く異文化が入ってくるイギリス。外国料理好き。日本食も好き。
フィッシュアンドチップスは海岸沿いが格段においしいです。私の海岸沿いに住んでいる友人達は皆お気に入りのお店があるし、現地の人達は本当に美味しいお店を知っています。間違ってもロンドンとか内陸で食べないように!
これは美味しいフィッシュアンドチップスを食べさせたいと、私のために海岸沿いのレストランへ皆で行って食べた少しPoshなフィッシュアンドチップス。多くて半分も食べられなかったけど最高に美味しかった!友人のお母さんは、量が多すぎるだのマッシュピーがproperなマッシュじゃないなど、さりげなく文句言ってて面白かった(笑)
他にも細かくありますが、主に上記の理由により舌の肥えた日本人にはお口に合わないようです。
レストランでもそれは例外ではなく、外食は税金が高い上にロンドンなどは特に場所代が高いので、美味しいものを出すとなると普通の外食平均の値段をキープすることは難しいでしょう。そもそも食に手間暇かける文化ではないので仕方ない。
レディーミール(調理済みの冷凍・冷蔵食品)も日本の感覚で美味しそうなパッケージにつられて買ってがっかりしますので、まずいと思ってかかり意外と悪くないじゃんという位がベターです。生活の知恵です(笑)
でも、ちゃんと料理好きの人が作るごはんは、本当に美味しいです。私は友人のお母さんが作る料理が大好きです。料理するところを観察していても、特に特別な味付けはしてないし、素材もスーパーで手に入る普通のものなのに美味しいんです。
でもお皿を温めて出すとか、タイミングにとても気を遣っていました。手間とタイミングのなせる業なのでしょう。私は彼女の料理が、いままでイギリスで食べた中で一番おいしいと思いました。日本に住んだ事があり日本とイギリスの文化の違いを知っているその友人も、お母さんの料理は本当に美味しいと誇らしそうでした。
私は、食に限らず、海外へ行くなら、日本での基準や価値観は日本に置いてくるべきだと思います。そして現地のマナーや文化を重んじること。そのほうが単純に滞在を楽しめますしね。
日本から観光で来て、見ていて恥ずかしいなって人をたまにみかけます。。まあ住むわけじゃないしそんなに困らないだろうけど。結構失礼なことしてるのに当たり前感出してる人いますよね。それもまた別で書きます。
現地の人の感覚では、外食が高いのは当たり前。味は期待せず、悪くないじゃんの精神。税金が高いのでヨーロッパの人は倹約家が多いしそれが普通。余計なものは買わないし、クーポンも平気で使います。デートで使う人もいる(笑) 倹約に熱心な人には、余計なもの買うと文句言われることも。プラスチックごみを減らすため、エコバック持参でないときはカートに商品をそのまま入れて、車に一つずつ乗せたりも。
普段はスーパーで税金のかからない食材を買って自炊が当たり前。それは男の人も例外なく。旅先でさえいつものように自炊することも。うまくなくてもみんな料理できます。
イギリスの素敵だと思うところは、お菓子やケーキなどのぜいたく品は税金が20%かかるけど、生活必需品には税金かかりません。野菜やデイリー(卵、牛乳などの乳製品)、パン、フルーツは日本より量があるのに安いし美味しい。これって自然に健康を心掛けられるし、普通に生活するのに便利だしとても理にかなっていると思います。
面白いのはチョコビスケットは課税対象なのにチョコなしのプレーンビスケットは軽減対象で生活必需品の枠なこと。この話題についてはまた後日書きます。
下の画像はAsdaという安いスーパーでの買い物かご。課税対象がややこしいのでたまに曖昧なんですけど、チョコ以外はたしか税金かかってません!
節約健康志向だけど、実はみんな紅茶にビスケットをダンクするのが大好きです。ミルクたっぷり、砂糖たくさん。お菓子も甘いものも大好きな人多いです。天気が良くないからお家でダラダラするの大好き。都会や混んでるところ嫌い、ロンドンでも自然がある郊外や田舎好き。
すぐSorryと言ってしまうし、はっきりNoと言えない。余裕がなくても女性にはつい優しくしてしまう。イギリス人、なんてLovelyなんでしょう。
どうですか?ここまでの話で少しイギリスが好きになってきたのではないでしょうか。笑
こんな感じでイギリスの魅力をもっと配信できたらと思います。ではまた興味深い話があったらシェアしたいと思います。