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食養生の基礎知識(症状別対策とケア)16

症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「ストレス」です。
ストレスからも不調が起こります。ストレスを溜めないようにするためにも、しっかりケアしていきましょう。

【ストレス】
人間関係のトラブルや将来の不安などからくる精神的な要因、睡眠不足や怪我やコリなどの体の痛みなどの身体的な要因、寒暖差などの温度や騒音などに影響される環境的要因がストレスを生みます。また、性格が真面目だったり几帳面な人、内向的で消極的な人、頑固な人、取り越し苦労をする人は、ストレスを感じやすいタイプと言われています。
ストレスによって影響を受けやすい五臓があり、ストレスを受けることで巡りが悪くなり不調をおこします。

《共通セルフケア》

  • 腹式呼吸や深い呼吸をする。(自律神経が整います。)

  • 感情を話したり、書き出して吐き出す。

  • 運動をする、大声を出す。

《気虚タイプ》
ストレスによる疲労で「気」を消耗し、臓腑の機能が低下して、不調が起こります。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《血虚タイプ》
ストレスによる疲労から「血」が足りなくなることで臓腑の機能が低下し、不調が起こり、精神的にも不安定になります。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
気を補う食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、いか、たこ、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ブリ、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、鶏卵、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いもの、生もの

《陰虚タイプ》
体を冷やす「陰液」が不足してしまい、「肝」や「心」を潤す事ができず、熱が発生してしまうことで不調が起こります。

症状
ほてり、のぼせ、皮膚や目の乾燥、寝汗、不眠など

対策
「陰液」を補う
  ↓
陰液を補う食材
山芋、黒豆、アスパラガス、おくら、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、百合根、いか、牡蠣、貝柱、かに、くらげ、スッポン、ぶり、豚肉、鴨肉、白・黒きくらげ、鶏卵、チーズ、ヨーグルト、クコの実など

⚠控えたい食材⚠
香辛料、薬味野菜(生姜、ねぎ、唐辛子、にんにく)などの「辛味」の食材や桃、紅茶、生姜、酢、味噌など

《気滞タイプ》
ストレスによって「気」の巡りが悪く、自律神経が乱れてしまいます。

症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛・肩こり、ゲップ・ガス・しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど

《水滞タイプ》
「気」の巡りが悪くなることで消化器官の働きが低下してしまい、体に「湿」を溜め込んでしまいます。

症状
むくみ、体が重だるい、倦怠感、軟便、下痢しやすい、めまい、吐き気、アレルギーがあるなど

対策
「津液」の巡りをよくする
  ↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール


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