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食養生の基礎知識(症状別対策とケア)14

症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「便秘」です。

【便秘】
食事量が少なかったり、体が冷えて内臓の働きが悪くなることで便秘になります。
便秘と言っても様々な原因から起こります。
たとえ便秘にいいという食材を摂っても、自分にあっていなければ便秘は治らなくなってしまいます。

《共通セルフケア》

  • 食事を3食食べる。

  • 排便リズムをつくる。

  • 冷たいものは控える。

《気虚・陽虚タイプ》
「気」が足りないことで、便を出す力がなくなり、力んでもなかなか便が出にくくなっている。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

   温める食材
羊肉、鹿肉、えび、まぐろ、くるみ、にら、ねぎ、らっきょう、八角、赤ワインなど

《血虚タイプ》
「血」が足りなくなることで便が乾燥して硬くなってしまい、コロコロの便になる。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
気を補う食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、いか、たこ、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ブリ、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、鶏卵、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いもの、生もの

《陰虚タイプ》
便が乾燥して硬くなってしまい、コロコロの便になってしまっている。潤いが足りないため、便が出なくなっている。

症状
ほてり、のぼせ、皮膚や目の乾燥、寝汗、不眠など

対策
「陰液」を補う
  ↓
陰液を補う食材
山芋、黒豆、アスパラガス、おくら、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、百合根、いか、牡蠣、貝柱、かに、くらげ、スッポン、ぶり、豚肉、鴨肉、白・黒きくらげ、鶏卵、チーズ、ヨーグルト、クコの実など

⚠控えたい食材⚠
香辛料、薬味野菜(生姜、ねぎ、唐辛子、にんにく)などの「辛味」の食材や桃、紅茶、生姜、酢、味噌など

《気滞タイプ》
「気」の巡りが悪くなることで「腸」の働きが悪くなり、便がスッキリ出なくなってしまう。

症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛・肩こり、ゲップ・ガス・しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど


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