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食養生の基礎知識(症状別対策とケア)8

症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「冷え性」です。女性に多い悩みの症状かと思います。

【冷え性】
冷え性や冷えは、中医学では重要視されている症状です。冷えによって「気」の巡りが悪くなり、「血」や「津液」の停滞につながって、「気」「血」「津液」すべてにおいて悪影響を与えます。
それだけでなく、「気」「血」が不足していても冷えにつながります。
体質タイプもしくは症状によってケアしていきましょう。

《共通セルフケア》

  • 首、足首、仙骨あたりを温める。

  • 冷たい飲み物。食べ物、生もの、甘いものを控える。

  • 湯船につかって、1日1回体温を上げる。

  • スクワットなど、筋肉をつける運動をする。

《気虚・陽虚タイプ》
体を温める「気」が足りないことで、体が冷えてしまう。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《血虚タイプ》
体を温める「気」を運ぶ「血」が足りないことで、体が冷えてしまいます。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
血を補う食材
黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、イカ、たこ、うなぎ、かつお、鮭、さば、ぶり、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《気滞タイプ》
体を温める「気」が巡らないため、体が冷えてしまいます。

症状
イライラしたり怒りっぽい、ストレスを感じやすい、頭痛・肩こり、ゲップ・ガス・しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど

《血於タイプ》
体を温める「気」を運ぶ「血」が巡らないことで、体が冷えてしまいます。

症状
顔色が暗い・くすみ、しみ・そばかす。足の血管が浮き出る、生理不順、頭痛・肩こりなど

対策
「血」の巡りをよくする
  ↓
血の巡りをよくする食材
黒豆、納豆、おくら、セロリ、玉ねぎ、チンゲン菜、にら、菜の花、レタス、なす、パセリ、サフラン、栗、ブルーベリー、プルーン、桃、カカオ、うなぎ、鮭、イワシ、さば、ししゃも、サンマ、黒砂糖、紅花、焼酎、ハイビスカス、酢、さんざし、キンモクセイなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの

《水滞タイプ》
体に余分な水分がたまることで体が冷えてしまいます。

症状
むくみ、体が重だるい・倦怠感、軟便・下痢しやすい、めまい・吐き気、アレルギーがあるなど

対策
「津液」の巡りをよくする
  ↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール


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