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食養生の基礎知識(症状別対策とケア)15

症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「生理痛」です。女性の方のトラブルになります。痛みがあるのが普通だと思っていませんか?本来は痛みがないことが正常とされています。
日頃のケアで痛みのない生理になるように心がけましょう。

【生理痛】
本来、生理痛がないことが正常とされています。
生理中は体の老廃物を出すデトックスであり、1か月の自分の体調管理の結果とも言われています。生理中だけでなく、日ごろの食事内容を見直すだけでも改善することができます。
生理期間は3~7日、色はレバー状のものがなく、赤色が正常と言われています。

《共通セルフケア》

  • ストレス発散をする。

  • 偏食をしない。

  • ゆったりとすごす。


《気虚タイプ・陽虚タイプ》
「気」が足りないことで体を温めることができずに冷えてしまい、血の巡りが悪くなってしまいます。経血量が少ないもしくは多くなる、周期が早まってしまう、不正出血があると言って症状が出てきてしまいます。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《血虚タイプ》
「血」の量が少なく、「血」が巡らないことから痛みとなってしまいます。生理後半や生理後に痛みを感じて、経血も薄くて少ない。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
気を補う食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、いか、たこ、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ブリ、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、鶏卵、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いもの、生もの

《気滞タイプ》
「気」の巡りが悪くなることで「血」を巡らせることができないため、痛みが出る。生理前から張るような痛みがあるが、生理が始まると痛みが楽になっていく。

症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛、肩こり、ゲップ、ガス、しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど

《血於タイプ》
「血」の巡りが悪くなることで痛みが出る。痛みがひどく、針で刺すような痛みがあり、経血の色が赤暗く、レバー状のものが出ている。

症状
顔色が暗い、くすみ、しみ、そばかす。足の血管が浮き出る、生理不順、頭痛、肩こりなど

対策
「血」の巡りをよくする
  ↓
血の巡りをよくする食材
黒豆、納豆、おくら、セロリ、玉ねぎ、チンゲン菜、にら、菜の花、レタス、なす、パセリ、サフラン、栗、ブルーベリー、プルーン、桃、カカオ、うなぎ、鮭、イワシ、さば、ししゃも、サンマ、黒砂糖、紅花、焼酎、ハイビスカス、酢、さんざし、キンモクセイなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの

《水滞タイプ》
体に「湿」とともに「寒」や「熱」があることで、「気」「血」の巡りが悪くなることから痛みとなってしまう。

症状
むくみ、体が重だるい、倦怠感、軟便、下痢しやすい、めまい、吐き気、アレルギーがあるなど

対策
「津液」の巡りをよくする
  ↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール


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