見出し画像

【book】成瀬は天下を取りに行く

平和堂をふらっとしていた時に以前テレビで友近さんが話題にしていた『成瀬は天下を取りに行く』が平積みされていたので、夫と一緒に購入。
本屋さん大賞にノミネートされたらしい。
(なんとこれを下書きで温めていた間に本当に本屋さん大賞を獲っていた!おめでとうございます!)

●あらすじ
滋賀県の膳所に住む中学2年生の成瀬あかりはいつも突拍子もないことを言う。この夏は西武に捧げると言い出した。

●感想
私が青春を過ごした場所が細かに描かれていた。
ローカルもローカルで、地元といえば地元だけどちょっと外れに住んでいた。それでも思い出せるあの雰囲気。
私のために書かれた本ではないかと錯覚するくらいの感覚。おそらく他のどこか特定の場所に視点を集めた本はその土地の人にとって、私の成瀬のように”私のために書かれた“本なのかもしれない。
興味を持ったことに素直に一途で、真剣な成瀬。こんな同級生がいたらどんなに良いかと思う。大貫さんの気持ちもきっとよくわかるし、島崎のように成瀬とずっと一緒にはいられないにしても、そばにいて見守る人になりたい。

読み終わって2週間ほど、他の本を読んでいたけれど続きが気になり過ぎてそわそわとしていた。
欲しい本がいくつかあって友人と大きな本屋さんに行ったところ、またしても目立つところに平積みされていたので、思わず続編をお迎えしてしまった。他にも積読されているのに。
しかも加えて3冊も買ってしまった。そういうときもある。

●新潮社『成瀬は天下を取りに行く』サイト
ちょっとでも気になるなと思っていただけたら、新潮社のサイトで試し読みできるので是非ご覧ください。
新潮社のサイトはこちら
そしてぜひ、成瀬の活躍と青春を味わってください。そしてお迎えいただき堪能してください。全編。成瀬あかりを

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,766件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?