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GASで長い文字列をベタ書きするときのチョコテク関数mapTrim()を考えた

GASでコードを書いているとき。メールの本文など、複数行にわたって長い文字列を書く場合がある。

しかし、テンプレート文字列の性格上、これらは各行の先頭にある空白が反映されたままになってしまう。

先頭以外の各行頭にある全角空白をきれいに取りたい。だがしかし let による再代入はしたくない。
const body = `…`; で一発で書きたい。
それを行うには、次のようにすればよい。

  • 文字列を各行を表す配列に分割する(split())

  • 分割されたそれぞれの行の文字たちに(map())

  • 前後の空白を取り除く処理を実行する(trim())

  • 最後に配列を文字列に戻す(join())

そのような処理はメソッドチェーンで、こうなる。

String.split('\n').map(str => str.trim()).join('\n');

先ほどのGASエディタでのコードに付け加えるなら、こうである。

結果

意図していた結果が得られる。

しかし上のコードの15行目は、長い文字列の最後に長いメソッドチェーンがついていて、ちょっと不細工。毎回書くのもめんどくさい。

限られたシーンでしか使わない関数なら、文字列クラスにそのような関数をラッパーとして持たせてしまいたい。モンキーパッチでGOである。
trim関数をmapするイメージだ。mapとtrim、どちらを先にするのがいいだろう…。trimが目的語になるのだから、mapTrimという名前にしてみる。

/**
 * Map trim function to a string.
 * @return {string} 
 */
String.prototype.mapTrim = function () {
  return this.split('\n').map(str => str.trim()).join('\n');
}

function sendPurchaseMail(e) {
  e = dummyEvent();
  const data = new FormData(e.values);
  const body = `${data.recipientName}様
  お世話になっております。
  教材購入のご相談です。
  
  授業で使用するテキストとして、以下の教材のご購入を承認いただけますでしょうか。

  教材名:${data.bookTitle}
  価格:${data.price}
  購入理由:${data.reason}

  よろしければ承諾いただける旨ご返信ください。
  よろしくお願いいたします。`.mapTrim();

  console.log(body);
}

あまりやってはいけないとされているモンキーパッチだが、使い所を間違えなければ、大いなる力になってくれるであろう。この関数の繁栄を祈る。

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