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ある晴れた日のこと

天気がよく暖かい、予定のない休日。
とにかく、日の当たる場所にいたいと思った。本も読みたかったので、公園のベンチで読書をすることにした。

暑すぎず寒すぎず、太陽光も強すぎない。
聞こえる音は木の葉の音と鳥の声くらい。
冷暖房もライトもヒーリングミュージックも、快適な読書環境が自然に用意されているのがすごい。

途中で葉っぱが一枚、落ちてきた。
こういうのも楽しい。

読書を終えて本を閉じると、手の上に薄茶色のてんとう虫がいた。写真を撮ろうとしたのだけど、意外と動きが速く、カメラのピントを合わせられないまま、てんとう虫は飛んでいった。残念。

帰り道、茶色い枯れ葉でいっぱいの道はふかふかで、全体の色は地味だけど、ときどき見つける赤や黄色が映える。

時間と気持ちに余裕がある休日はいいね。たいしたことをしていないのに、新しい読書のかたちを発見したような気持ちになって、うれしい。豊かって、こういうことなのかな。

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