良心と思いやりをもつ人間であるか
「仕事とは、地道に努力していけば精通していくものだが、気を緩めると荒れてしまう」と言われるが、何事においてもこれは当てはまる。
もし大いなる楽しみと喜びの気持ちをもって事業に携わっていくなら、いかに忙しく、いかにわずらわしくとも、飽きてしまったり嫌になってしまうような苦痛を感じるはずもないだろう。
ところがこれとは反対に、まったく楽しさを感じず、イヤイヤながら仕事をする場合だとどうだろう。
必ず退屈を感じるようになり、やがて不満を覚えて、最後には自分がその職を放り出す羽目になるのが自然の勢いではないだろうか。
よく世間の人々は口癖のように運の良し悪しについて語っている。
そもそも人生の運はその10分の1や2くらいなら、初めから定まっているのかもしれない。
しかし、たとえ事前に定まっていたとしても、自分で努力してその運を開拓していかないと、決してこれを掴むことはできない。
「愉快に仕事をすること」と、正反対の「大きな災厄を招いてしまうこと」
この2つはただ単に天から恵まれる運だけで決まることではあるまい。
それぞれの人が、自分の仕事の中に大いなる楽しみと喜びをもつようにするべきなのだ。
そして同時に、仕事内容の充実もはかっていかなければならない。
人の常に抱くべき「人道」とは、何より良心と思いやりの気持ちを基盤にしている。
仕事には誠実かつ一所懸命取り組まなければならない。
そして同時に、そこには深い愛情がなければならない。
この良心と思いやりの道を身につけ、現場で実際に行える人間になりたい。
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