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【観た/2023年8本目】映画「成れの果て」観ました。

【観た/2023年8本目】映画「成れの果て」観ました。

【感想】
心の傷を抉って、掘り起こし、さらに傷つけていく。心の闇をそのまま映し出したヒューマンホラー!

まず脚本、ストーリー。
舞台が原作でこれは見ていないのですが、まずもって設定がエグい、、。
登場人物全員の心の闇を全面に押し出していて、キツイ台詞回し。
イヤーな感じを出すことには成功。

そして演出、演技。
一人ひとりの演技のキャラ設定がくっきりしていてわかりやすい。
ラストにかけての畳み込み方や起伏の付け方も良く言えば演劇的で馴染み深さを感じました。
なにしろ萩原みのりさんの怒りを滴らせる演技は圧巻でした。

難点を言えば

・「ある事件」が起点となっていて、意味深にストーリーが続くのですが、容易に想像できてしまう。
・カメラワークというか、画の追い方が其処此処、雑。。
・ストーリーも想像の範囲を超えない、、
・音楽も今ひとつ、、

とちょっと多かったかもしれません。
80分台の短い映画だったのに少し長く感じたのはそのせいかもと思います。

さてさて。
負の感情、特に怒りはその絶対値が高く。
燃え盛り、広がらせてしまうと鎮火が厄介。
これは誰しもが経験していること。
怒らないことに越したことはないですが、
それでも喜怒哀楽あってこそ人間らしさだとも感じますので、
それぞれのボリュームだったりミキシングだったりがやはり重要なのだと痛感させられる作品でした。


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