見出し画像

【観た/2024年02本目】映画「カラオケ行こ!」観ました。

【観た/2024年02本目】映画「カラオケ行こ!」観ました。



【感想】
思春期と成熟が見事に交差する、おそらく2024年を代表するであろう本格ジュブナイル!!

まずストーリー、脚本。
原作は一応既読だったので意表を突かれることもない、はず。。。
なのにグイグイと引き込まれる台詞回し。
言葉数は多くも少なくもなく、ボキャブラリーも的確。
ちょっと毒のあるところも原作を崩さず、それでいてオリジナル感もあり。
楽しい!と素直に感じるストーリー展開でした。

そして演出、演技。

まず綾野剛さん。
カラオケがテーマの映画ですので歌唱が必須。
うますぎても下手すぎてもだめなところ、見事なまでに上手い寄りの下手。(超褒めてます)
このアプローチは相当難しかったはずなのでもう拍手しかありません。

主演の斎藤潤さんも綾野さんにがっぷり、負けない熱演。
思春期独特の「ものを知らない」危うさや、純粋さをきっちり以上に表現しきっていて、
監督も相当手応えを感じたはず。
今後も楽しみなライジングスターを発見した喜びに浸れます。

音楽映画なので選曲も大事、映画全体のリズムも大事。
これも全く問題なし。
カラオケシーンは楽しいし、映像も含めたテンポもよいし、中だるみも感じない。
コンパクトで引き締まった作劇はとても好感が持てました。

さて。
思い起こせばあの頃。
15歳前後の記憶は意外と鮮明で。
特に「大人の扱い」には四苦八苦していたのを思い出します。

そんな大こじれの日々、フラットに扱ってくれた「あの人」の暖かさ。
苦しさを素直に打ち明けられた「あの日」の尊さ。
今の僕がもしちゃんとした大人であるならば、あの日、あの関わりこそが礎。
感謝とともに、大人の意味を考える、よいきっかけとなりました。

自分の過去と現在を見事につないでくれる映画。
特別におすすめです!

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です


この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?