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【観た/2024年11本目】映画「哀れなるものたち」観ました。

【観た/2024年11本目】映画「哀れなるものたち」観ました。

【感想】
これぞランティモス!絶妙に不快な怪作!

まずストーリー。
ロードムービーのフォーマットを活かしながら、
女性の解放を縦軸、階級社会への皮肉を横軸に織りなしています。
構造やテーマ自体の難解さは控えめ。
それでいてランティモス監督特有の不快さ(褒めてます!!)は全開!
相変わらずギリギリのバランスを狙いきった脚本でした。

次に演出や演技など。
エマ・ストーンさんの振り切った、振り切りすぎた演技は圧巻。
色彩鮮やかな映像や、時代感を越えた衣装など、これもまたこだわりが炸裂。
ファンタジーと現実の間、ギリギリすぎるあたり、流石の手練れ。
見応えは十分でした。

ただ、
エマストーンさん以外の俳優陣が出遅れている。
彼女の演技を受け止め着れてない感があり。
不要なシークエンスやストーリーがあり、もっと整理できたのでは?
映画の尺が実際以上に長く感じる点は否めないと思いました。

さて。
学ぶことの大切さ、その純粋な思いは今も昔も変わらぬ重大なファクター。
それを担保する平等や自由も言わずもがな。
振り返って昔と比べ、よりよい社会になっていますかと問われると否としかいえない現実。
かなりガツンときましたし、自省せざる得ない。
変わらない未来なのか、変わっていく世界なのか、
個人の姿勢を強く問う映画であったかなとも感じました。

【評価・つけるとすれば】
3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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