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たからもの


愛娘が生まれてからもうすぐ半年になる。

育児というのは想像をはるかに超えて大変で
思い通りにいかないことだらけだし
行く場所も時間も限られる。
運転している時のように毎日危険予測をするし
経験したことのない肩こり腰痛、眠気に襲われる。

最後に朝まで一度も起きずに寝られたのは
いつだったっけ?

毎日束ねている自分の髪。
いつの間にか根元が黒くなっていることにも
気づかないし、元々の猫背が
さらに猫背になっていることにも気づかない。

兎に角、何もかもが今までとは違う。

どれだけ疲れても眠くても
育児に休みはないし、初めての苦労ばかり。


でも、もうひとつ"初めて"がある。

それは、"愛" だ。

両親や兄弟、旦那さん、友だち
私には大切な人がたくさんいて
その人たちに対する愛が
とても大きい事を自覚している。

でも、それとは少しだけ違った愛を
我が子に対して感じていて
その愛をあえて分かりやすく言うのであれば

"自分の命より大切"

この言葉がぴったりな気がする。

もちろん、家族に対してもそう思っている。
でもそれを強く思うのは、例えば、
地震がきた時のことを想像して
『家族が死ぬくらいなら自分が死にたい』
みたいな時で

我が子に対してはそれが『毎日』

どんな瞬間も愛おしくて、大切で
失う事を想像さえしたくない。

若干重めの愛を毎日感じます。
初めての感情です。

抱っこしてほしくて泣いているのも
哺乳瓶を咥えて必死にミルクを飲む姿も
眠たくてぼーっとしている顔も
寝返りを覚えて楽しそうな姿も

毎日同じように思える日々の中で
少しずつ成長している我が子との時間は
きっといつか、「ああ戻りたい」と思う
今日なのかもしれないから

忙しくて、大変で、泣きたくなる日があっても
毎日、寝る前には日記をつけて1日を振り返る。

そしてその日記は
いつか娘が大きくなって子育てをする時が来たら
心の拠り所となってほしいと願って渡すのだ。

私の母の日記が
今の私を支えているのと同じように。

このかけがえのない日々を
"たからもの"にする方法は沢山ある。
写真を撮る、動画を撮る、手形をとる、絵を描く。

なんでもいいから、過ぎ去っていく日々を
大切に残していきたい。

いつかきっと戻りたいと思う日々を
いつでも思い出せるように。



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