195.20220624：ランの回：榎のヤドリギ
オルエハスネム神の神域へ行って
ヤドリギをもらってきた。
修業はしたのか
してないのか分からなかった。
でも、
門でお供え物を掲げてお辞儀したら
またお供え物は霧散して、
今日はその場で
ザッバーンって滝に打たれた。
一歩も動いた筈はないんだけど。
滝なんかこの辺りには
何十キロも離れないと無い筈なんだけど。
おちびもランも滝の中に居た。
身も心も洗い流される感覚は
今までで一番だった。
内臓まで乱暴に洗われた感覚。
吐くかと思った瞬間に
現実が戻ってきて
神殿裏の小さな祠の前で
二人揃って正座してた。
二人とも何も濡れてなかった。
また緘口令が敷かれてたから
心の中で祠の中に向かって
「来させてくれてありがとうございました。
入り口の榎に生えてたヤドリギが欲しいので
もらっても良いなら
何か合図をください」ってお願いしたら
足元にヤドリギが現れた。
もう一度お礼してから
持って帰ってきた。
興味本位で
件の榎を確認したら
ヤドリギの外された痕があったよ！！
また、
家に帰ると
喋れるようになったから
おちびとふたりで大興奮して
どんな感覚があったか報告し合った。
二人とも同じだった。
今日はすっきりさっぱりだよ。
助かったー。
前回はまあまあきつかったからね。
マリエラセス暦3903年7月4日青曜日22時46分。
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