20220422☆ミ:ランの回:十輝と亞朗
今日は十輝とグランパの後輩の人が
界狭間の調査に来た。
界狭間の出入口は、
十輝には鏡みたいに視えて
711号室では洗濯室の入口にしか視えないんだって。
後輩の人には黒い濃い霧に見えて、
なんとまぁ、
藤棚から時計回り半分に
薄かったり濃かったり揺らいでたりする霧が
立ち込めて視えるって!
一番真っ黒なのが洗濯室の前で、
かなり濃くて黒いのが
ダイニングキッチンの真ん中から藤棚の間なんだって。
十輝が
「意図せず引きずり込まれたのは確かに
毎回その辺りに居た時だったから、
そこの強さは変化してないのかもしれないな」って。
「君達もいつなんどき
引きずり込まれても不思議はないから、
トゥに帰還の符か何かを
作ってもらっておいた方が良いかもしれないな」って。
十輝すごい。
グランパと同じ考えだった。
あ、グランパがすごいのか。
亞朗も……
亞朗は違う意味ですごかった。
「左手側の寝室空いてるんだったらコッチ使いましょうよ」って
「あー、うん。そうしようか」って
ランが答え終わらない内に
魔法で荷物を入れ換え始めちゃったよ。
危なかった。
突然本とか写真立てとかびゅんびゅん飛び交い始めたんだもん。
下着の抽斗が飛ぶ前に、
止めて、
魔法で動かしてもらうと助かる物を指定したよ。
夜グランパに報告したらゲラゲラ笑われた。
「あのせっかちさが業界に素晴らしい刺激と成果をもたらしてるんだ。
まあ、しかし、
プライバシーの侵害には当たるからよく言っておくよ。
済まなかった済まなかった」って。
「霧を縮める方法が分かったら
また来るらしいから、
ホントにようっく言っておいてよね!!」って強く言っちゃった。
感謝はしてるんだよ。
でもだからって
言いたい事を我慢するのは違うじゃん?
マリエラセス暦3903年4月25日青曜日23時23分。
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