712.20231121:華代の回:感嘆の涙
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久幸と凌司のお話
話中の万禮一家は、 メンバーシップ「夢了の皿」会員の万禮様のオリジナル・キャラクターで 設定その他は会員様御本人と話し合っております。
711号室出演者≒メンバーシップ会員様は常時募集中です♡
万禮様の偶さか日記も併せてお読みいただくと解像度とエモさが跳満です。
711号室
主な登場人物
本編
一足お先に新年明けました!
昨夜の皆既食は感動的だった。
殻持たぬ青海の星でも
皆既食は滅多に見られるものじゃないから
私も語彙なんか消し飛んだ。
「何か出てきた」
「橙色なんだ」
「白いのも出てきたー!」
「え? うそ? ま?」
「早っ」
「ほほーぅ」
「もしかして食か?」
「まじか皆既じゃん」
「すげぇ」
みんなの声がどんどん小さくなって
最後には感嘆の溜め息に変わって
何も見えなくなった後も暫く誰も動かなくて
私も余韻に浸ってて良いんだって思ったら
涙が溢れてきて自分の涙腺に吃驚した。
かなり経ってから
あちこちから呟きが零れてきた。
「ほぇえ……」
「すんごいきれいだったねー」
「いやぁ、良いもの見せてもらったよ」
「まだ鳥肌引かないんだけど」
「仲良し最高ねー」
「うん、お星様仲良しだったねー」
「すごかったね……見てこの尻尾。
爆発したまま全然落ち着かないんだけど」
「クククク……俺も心ブッ飛ばされたよ。
新しいデザインが溢れて仕方ねぇんだけど」
「閃きは大切ですから送りますよ」
「そうしよう。
今日はこれで解散ね。
次はニノトリだったよね?」
「そうです!
お昼ごろゆっくり行って
万禮様のお家で夕食ですからね」
「宜しくお願いしまーす」
「おう、楽しもうなー!」
次の約束があるって凄い幸せ。
マリエラセス暦3905年1月1日赤曜日24時59分
(この星の一日は26時間)
(この星の一か月は12月だけ29日まで)
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