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20220419:トゥの回:字と声

トゥ

十輝とき氏の加護精霊せんせいは今朝には居なくなっていて
ありがとと書いた羽根を残していた。
文字を書ける精霊なんて初めてでびっくりです。
加護精霊はそもそも
他人に姿を見せる事は滅多にない存在で、
トゥのせんせいの場合は
よっぽど感情が揺れた時にぽっと顕われるから、
きっと他のせんせいもそう・・なんだろうと思う。
ちなみにトゥとトゥのせんせいの感情は
全然シンクロしているようには思えないくらい
なんでこのタイミングで? と不思議になる事が屡々しばしばあった。

夕方に十輝氏が薔薇のジャムと紅茶を持ってお礼に来た。
取り込まれた時と同じく唐突に放り出されて
C'mon諭に戻されたんだそう。
店で再会できたという有翼獅子せんせいは無事(?)隠れたままだった。
精神的に落ち着いたんだろう。

状況は一先ず解決したけれど、
謎はまだまだ解決していないそう。
ランのグランパ上は若い頃に界狭間の研究家だったそうで、
近日中に後輩の人を寄越してくれるそう。
711号室にある界狭間の出入口も調べるのだと。
他の後輩の人は、
既に十輝氏と同じ体質の人と一緒に
界狭間の中に入って調べていると、
界狭間の暴走についての長い長い仮説と一緒に
音声記録媒体レコードキュボイド に録音されていた。

ランのグランパ上は
字がそっくりだというキャレンタと、
声も似た感じで
トゥはうっかり声を出して笑ってしまった。
双方向通話じゃなくて良かったです。

マリエラセス暦3903年4月22日はく曜日24時9分。


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