286.20220923：竹晴の回：お燗は人肌

2022年9月23日 23:22

悪寒が酷くて
夕静ユーに寝室に来てもらって
久々に一緒に寝た。
ユーはあんまり人と寝るのは好きじゃないらしいが
文句一つ言わず
匙スプーンみたいにぴったりくっついて寝てくれた。
此処の医師は
体温４０度以下で痛みが無い間は
解熱鎮痛剤を使わせてくれなくて、
悪寒には人肌が一番とか
冗談みたいな事を真顔で抜かすんだ。
ま、そのお蔭で同衾できたから良いんだが。
目が霞んでて、
ユーが撮ってきた推しの写真は未だ見てない。
フレデリックフレ君とハイドハイ君も未だ寝込んだままらしいが、
泊まり込みで
医師と家政師がついててくれてるから心配はしてない。
こういう時、
「貴族の常識」は有り難いよな。
俺達だけだったら泊まり込んでもらうって
選択肢として浮かびもしなかったに違いないもんよ。
夜の間に容体が急変したらなんて考えて
心配で自分等の治療に専念できなかったよ。
何しろ、
ハイ君には何があってもおかしくないらしいだろ？
いや、よく考えたら
誰だって何時だって平等に
何があってもおかしくないんだよな！
そうだよな、ああ、気をつけような。
とりあえずは喰って寝よう。
ヨシ！

マリエラセス暦４０４４年１０月１１日青曜日２３：１３。

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