20220601:トゥの回:魔法に必要なもの
今日はランと二人でセトフォルド国立図書館へ行った。
魔力がやたら強くても
魔法を遣うには
小手先の知識だけでは駄目。
小手先というのは
呪文や魔法陣や魔法薬のレシピ。
さいつよ魔法陣をそらで書けても、
自分の能力と性格と心身の状態を
環境と同じくらい把握して、
その時々の自分に合った
処理体系を構築できないと、
あっという間に
術破綻したり
魔力切れになったり
鏡の呪いに引っかかったりする羽目になる。
カミサマや精霊・聖霊に力を借りる系は
雰囲気の比較勘定でも大丈夫だけれど、
魔導式マイクロレンジやレコードキュボイドは
そこそこの計算ができないと
高値な機械や材料を壊してしまう。
界狭間の悪戯で
魔法の無い世界から
魔法の有るこの世界へやってきた人が
初っ端から
高難易度の魔法をひょいと遣って
オレツエーする物語を
うっかり試し読みしてしまって
モヤっとしていたら
ランに本を取り上げられて、
元々トゥが好きなジャンルの本を渡された。
限りある人生は有意義に、
そうでしたそうでした。
マリエラセス暦3903年6月9日{ルビ:紫,し}曜日23時09分。
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