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森 淳喜(神奈川大)2年生試合結果

ここから変わった

嘗められたくなかった

5000mで1年半ぶりのベスト!17秒も更新

そして初の"10000m"へ

【はじめに】

ありがとう!!

このnoteをポチッと開いてくれて。

今回は大学2年生の
レース結果を振り返ります。


全部読まなくてもいいよー!
気楽
読んでもらえたら嬉しいです!

でもね
ここには私の全力の
悔しさ
嬉しさ
が特に詰まっていますので

必ずランナーの皆様方の
お役に立てると考えております。

①2017年4月8日 
1500m 世田谷陸上競技会

 インターバル練習でのスピードが単発的なもので終わっていた。つまり、1500mをトータルとして走るスピード持久力が無かったということだ。単発的なスピードは出せるが、それが持続しない状態である。
 まず根本的なスピード強化ということで、100mを13秒で走るインターバルや、200mを30秒切りで走るインターバルを取り組んでいた。1週間を切った段階の期間では、レース当日速い切り換えを行えるよう、多少筋肉に張りを残して調整した。

 1周目、2周目と設定としては61秒台、62秒台前半で走るように考えていたが、2周というよりは1周×2のような感覚だった。1周1周走るのにとにかく必死な状態である。
 これからは800mや600mのインターバルをしていく。100mや200mの単発的な1つの動きを線として繋げていくイメージだ。加えてマインド的な課題もある。1人で練習することが多かったため、無意識のうちに「こなす練習」が「こなせる練習」になっていたのかもしれない。

 800mや600mのような少し長めのインターバルでも、最初の100mくらいからしっかりと追い込み、1人の練習でも「我慢する力」や「追い込み切る力」を養っていく。
 今年の関東インカレでは昨年の悔しさを晴らしたい。決勝の舞台で闘うために、まずはA標準をきっちり乗り越える力強さを身に付ける。

②2017年4月22日 
1500m 日体大記録会

 まず良かった点は、2週間前の世田谷競技会1500mよりも1.50秒短縮できたことである。レース内容では、前回の世田谷と比べると足を残しながらラストを迎えることができた。
 世田谷が終わってから単発的なスピードが1つの線になっていないと感じたので、800mや600mのような長めのインターバルをメインに練習を行った。

 今回のレースで良かった点と良くなかった点がハッキリしてきた。これからは以下3つのことを意識して取り組む。
 1つ目、800mのインターバルの質を上げる。
 2つ目、ラスト200mのギアの切り替え練習。
 3つ目、800mや600mのインターバルの後半である3,4本目の粘りである。そのためには筋肉のパワーを上げていく必要があるため、補強や筋トレで強化していく。
 またインターバルを1本1本走り終える度に、反省点を早く出し次の本数に繋げる。目的は、実際のレース中の思考回路に少しでも結び付けるためだ。1500mではスタートからゴールまで非常に短く4分もないため、位置取りや1周毎のラップタイム体の調子を一瞬で判断し、よりベターな選択を瞬時に導かないといけない。

 このレースではアップを1つ1つ丁寧に行えた。流しを多めに8本程、モモ上げを意識したジョグ、流しのスピード、ジョグによる長時間の心肺の追い込み等々。レースではアップ以上の動きを行えないからレースよりも大きな動き可動域の広さをアップ内できちんと作っておいた。(←ここめちゃくちゃ重要でっせ!!!)
 A標準を切って胸を張って堂々と関東インカレを走る。

③2017年5月7日 
1500m 東海大長距離記録会

 レース全体として、スタートして割とすぐに体の鈍さを感じた。組が遅めだったという事もあり、先頭でずっと集団を引っ張るような展開になった。ラップについては、1周目とラスト300mの課題を日体大記録会から引きずってしまう事になった。
 次にアップを振り返る。徐々に体が動いてきたかなというイメージではあったが、自然とジョグのペースが上がっていく!というような軽い感じではなかった。

 1番今までの記録会との違いは「気温」かなと思う。外的要因であるため慣れていくしかないが、アップの段階で普段に比べたくさんのをかいた状態でレースに臨んだ。試合の前々からこまめに水分を体内に蓄えておくように意識はしていたが、もっと前から例えば1週間前から水分補給をしていく。
 このレース以前の練習としては、800mや600mのインターバルをレペ系で行っていたので、距離的な不安は無くなってきている。(ここでの距離的な不安とは、1500mで求められるスピード持久力のこと)しかし全力に近いスピードで行う分、筋肉の奥に疲労が残らないよう強弱を付けて練習メニューをこなしていく必要があると感じた。

 これからは本番に向けて、より集中して練習に取り組む。とは言っても、ガチガチな動きになってはレースでの動きに繋がらないので、心のどこかに余裕ゆとりを持って取り組んでいく。

④2017年5月25日 
1500m 第96回関東インカレ

 「チャンスはあったのに掴めなかった」そういう悔しさが残った。昨年度に比べこの1500mに向けて多くの記録会に出ていたため、ハイペースになってもスローペースになっても落ち着いて走れる自信があった。
 ラスト500m辺りで2番手に着けていたいと思っていたレースで、1周目、2周目、ラスト1周と徐々に位置を上げていくことができた。それは評価したいポイントだ。

 ラップについて、3周目に位置取りで焦ってしまい60秒まで一気に上がった。ラップタイムについての反省点はそこだ。3周目にあまりにも一気にペースアップをしたことにより、ラストスパートに影響してしまった。もう少しゆとりを持った上で徐々にペースアップをし、ラスト300mを迎えられたら僅かにでも後半の伸びがあったのかもしれない。
 総合的に判断して、チャンスを掴めなかったという悔しさが大きく大きく残る。しかし悔しさが残る程、この1つのレースに対して全力で臨むことができた。目標を達成するために、順位にこだわりを持って走ることができた。

 1年前の「決勝行きたいな、、」という軽い思いではなく「決勝で絶対に勝負してやる」という思いでスタートしたこのレースには楽しさを感じられた。これからはペース走インターバルの本数を増やしていき、5000mの大幅更新をする。

⑤2017年7月9日 
5000m 東海大長距離記録会

 スムーズに足を動かすことができた。1週間の調整期間での状態や、気温湿度が高かったアップ時の状況を考慮すると。
 レースではスピードに余裕があった、1000mのインターバル練習で2'48"以内で走っていたため。しかしラスト1000mから動きが悪いなと感じた。加えてラスト3周目から徐々に力みが出てきたように思う。それからはも上がり、(あご)も上がり、上半身が反っていた。

 きつくなってからのこれらのフォームの乱れは、レースが終わってからの反省であるため、レース中に修正することができなかった。レースでのフォームはジョグの動きからきていると反省した。4000mまでは神大が固まっていたが、タイムに差が出たのはラスト1000mからだ。
 スピードには余裕があるはずなのに、体が動きにくくなったのは"スタミナ不足"が考えられる。まだまだスタミナが足りない。スタミナをこれからどんどん付けていく。

 しかしそれに伴って、足にあまりストレスがかからない程度にジョグの距離時間を伸ばしていきたいと考えている。関東インカレが終わって約1ヶ月、少しずつ距離を伸ばした練習を行ってきたが、その分足に負担がかかっているように感じている。焦らず余裕を持ってスタミナ強化をしていく。

⑥2017年9月30日 
5000m 世田谷陸上競技会
【ここから俺の人生が変わった】

 1年半ぶりに自己ベストを更新することができた!!!目標は30秒台で最低でも50秒台ではまとめるというものだった。しかし、大きく大きく自己ベストを更新することができて嬉しい
 この結果に満足している訳ではないが、この結果を出せたのは「夏合宿を怪我することなく終えられた」からだと考えている。スタミナ強化が少しずつできているように感じた。

 レースまでは疲労を抜くことを考えて、ジョグの時間ペース、またポイント練習でのタイム設定を"余裕"で行えるくらいにした。レース当日のアップでは普段よりも足が軽かった。
 10分のゆっくりジョグ、10分の速めジョグ、流しを3〜4本行った。レース自体3000mまでゆとりを持って、あとはスピードを活かして上げていこうと考えていた。
 1周目で68秒くらいで入っても問題無いなという余裕があった。合宿の「20km+1km」の1kmを『2'37"』で上がれたという経験が自信になり、その余裕に繋がった。

 今考えると3000m~4000mでもう少し全体のペースを上げられたら、もっとテンポ良くラストを迎えられたのかなと思う。課題はラスト500mからの「固さ」と「リズムの悪さ」だ。上げなきゃ上げなきゃ、勝たなきゃと焦った分、ラスト300mくらいから本当にリズムが悪くなった。良い意味で、相手を見下す必要がある。
 これからはポイント練習後に400m300mダッシュを行いら5000m自体のペースアップと共にら10000mに向けたスタミナ強化(特に20km程度の朝練)を継続していく。

⑦2017年11月12日 
5000m 日体大長距離記録会

 悪くはなかった。自己ベストは狙っていたが狙い過ぎてレースに臨んだ訳ではなかったので、悪くはなかったという印象だ。
 レースを通して次の課題は2つある。1つ目は「レースの申込みタイムを上げる事」。2つ目は「3000mまでの通過タイムの向上」だ。
 1つ目について、今回14'20で申し込みをしたので、次回は14'10~14'15辺りで申し込みたいと考えている。2つ目については、ポイント練習でもう一段階設定ペースを上げることである。レース運びをしていく上で、「徐々に上げていくスタイル」ではなく始めから「ほぼ一定で進めていくスタイル」が必要になる。だからポイント練習でのペース設定をこれから徐々に上げていく。

 レース内容に関して良かった点は、ペースが遅いと感じた時に自分が先頭を引っ張ったことだ。2000m手前から遅いと感じたので4周程度引っ張った。逆に引っ張っていなかったらドンドンとリズム悪いレースになっていただろう。
 やはり今回もベスト(14'28"00世田谷)を出した時のように、ラスト2000mからの追い上げとなった。次のイメージは3000mを8'35"で通過して、ラスト2000mでさらにピッチを上げて切り換えるというものだ。特に3000で8'35"通過のイメージを作り上げていく。ゆえに、それに見合う設定タイムの練習をしていく。

 5000mも春の1500mの同様に、ラスト200mからのペースアップが課題だ。もうここまで来たら練習どうこうよりも、残りたった30秒を気持ちでカバーできるかできないかだけである。ただ単純に練習を「する」のではなく「こなす」という目的で取り組む。

⑧2017年12月2日 
10000m 日体大長距離競技会

 率直に安心したという感想だ。周りが言うほどきつくなかった、むしろ未だ10000mの走り方を知らない分、5000mよりきつくなかった。余裕を持とう余裕を持とうという意識でレースを進めたから、自然と終盤まで余力があった。
 レース自体は2000m×5本だというイメージで走った。2000m×5だと3本目終了時点で残り半分を切っているから、気持ち的にはかなりだった。

 レース内容としては、必要の無いエネルギー極力使わないように意識した。同じ組で走った選手はほとんどが3'00ペースで進めていこうという意識を持っていただろうから、多少集団のペース下がったとしても前にいる誰かが自然と先頭を引っ張るだろうなと思って走っていた。カッカカッカと苛立たずに走ろうと、29分台を出せば充分だという思いだった。
 2000m×55000m×2のメニューをこなしていたため、ラストの切り換えは残り2000mか、良くて残り3000mが妥当だなと考えていた。余力があったとしてもラスト4000mから抜け出すのは力的に微妙(不安定)かな?と考えていたので、前述したような「2000m×5のラスト1本フリー」の感覚で走ることにした。迷いは無かった。
 ラスト5周からラスト1周まで先頭を引っ張った。夏合宿前までオーダ練習という形態で1人で走っていたので、先頭でリズムを作ることに対しては怖さがほとんど無かった。

 課題はラスト200mのもう一粘りだ。加えてラストスパートで力まないよう、ポイント練習後流しでは肩の力を抜いた状態で、距離を伸ばしたり、本数を増やしたりしていく。
 その流しと同時に、股関節可動域100の絶対値を上げていく。股関節の動きが広がれば広がる程、足の捌き余裕が生まれる。
 最後にスタミナ強化について、20km近くの長めの朝練も少しずつ距離を伸ばしていく。調子に乗って怪我をしないよう、筋肉の耐久性を上げていく目的として、前モモ足首の強化を引き続き行う。

⑨2018年2月24日 
シニア男子10km(福岡クロカン)

 楽しく走ることができた。結果としては嬉しく思っている。1週間前のポイント練習は右膝辺り痛みがあったので回避した。
 そのポイント練習は5kmのロード走だった。福岡クロカンに向けての合宿や800mb-up×2本のメニューもあったのでなかなか疲労を抜くことが難しかった。しかしある意味1週間前のポイント練習を行えなかったという事が、リフレッシュに繋がったと思っている。

 調整の1週間は動きに関してかなり鈍さを感じていたので、3日前刺激では8,9割で息が上がるように少しキツさがあるくらいまで追い込んだ。
 レースでは思ったよりも楽にアップダウンを走ることができたと感じている。数週間前の合宿先はクロカンでもロードでも、ひたすらアップダウンしか無い環境だったので色々とフォームを意識することができていた。例えば、"上半身の乗せ方"や"腕振りの使い方"だ。
 レースの流れとしては、やや一定のペースで走りラストに上げるというイメージで走った。どんどんと前の選手を抜かしているという状況だったので、嬉しさを感じながら走ることができた。

 まだ大学駅伝には出走経験は無いが、今後駅伝で闘うには「始めから突っ込んで我慢して、さらにラストもう一段上げる」というレース戦略がいるだろう。最後まで余力を残しておく必要があるから、今よりももっとスタミナが必要になる。
 ただ、急にガツッとジョグの時間を増やすと足への負担が大きくなり、回復に時間を要してしまうだろう。まず朝練(少なくとも週2回)と午後練は特にジョグの距離を伸ばしていこうと考えている。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?


5000mで自己ベスト!?10000mで29分台!!?
1年生の頃の僕からすると想像できません。

だって
全然タイムが伸びねんだもん!!!

でもそこには"地道な"軌道修正がありました。


なぜ失速した?」
なぜ決勝へ行けなかった?」
なぜ足を痛めた?」

走った直後にレース内容を振り返り、
自分なりの解決策を考える。
そして
チャレンジし続ける

これを回し続ける事で必ず成果へ繋がる
自分の理想像
を見失わないこと。

もう1度言わせてください。
自分の理想像
を見失わないこと。

陸上競技を頑張る"あなた"に
この記事がお役に立てたら幸いです。

(第96回箱根駅伝6区待機場所箱根駅伝ミュージアム)

もりじゅん:
https://twitter.com/mori_pamyupa

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