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アメリカの大学で茶道講座をさせていただきました

3月上旬にアメリカへ渡航し、マサチューセッツ州の大学で、日本文化講座を一週間させていただきました。前回の記事で書かせていただいたマインドフルネス講座に続き、今回は茶道講座について。

準備は全て一人で。風炉も釜も道具は全て自前をアメリカへ。

裏千家として渡米しているわけではなく、完全に個人で依頼を受けて個人で渡米しているので、当然現地でサポートしてくださるまたは同行する茶人ネットワークも日本人ネットワークもなく、
道具は全て自分一人で持っていかねばなりませんでした。

しかも畳の上でするお点前と
テーブルでする盆略点前を両方やってほしいとのことで

風炉と釜は事前にEMSで送り
盆略点前の重い鉄瓶は手荷物に入れて
水指も手荷物に入れて
二種類のお点前に使うための建水2つ
お茶碗その他諸々のお道具を破損があってはならないので全て機内持ち込み荷物に入れて、
腕の筋トレだと自分に言い聞かせながら運びました。

講座の流れ

当時は、最初に茶道の歴史と哲学に焦点をあてたプレゼンをした後
伝統的な畳の上でのお点前と
テーブルでの盆略点前をデモンストレーション。

テーブルのお点前では生徒さん2名にお客様になっていただき
ご一緒しているお客様へのご挨拶などを含めてお茶の飲み方を説明。

その後、講座部分が終わっても残ってくれた生徒さん達と
お抹茶を点てるワークショップ。

茶花は現地で入手した黄色の水仙

全部一人で準備するため
お花のお写真を撮る暇もありませんでしたが
黄色の水仙を生けました。

まだまだ雪が降っている気候だったし、
椿みたいな冬にも咲くようなお花は育てられておらず、
宿の近くのWhole Foods Marketで買いました。

ちなみに日本の水仙よりかなり大きくてびっくりしました!
日本の水仙のように楚々とした感じではなく、ものすごいボリューム感がありました

お菓子は金平糖

お菓子は金平糖にしました。

これまでのガイド経験から
和三盆は外国人には好き嫌いがあることも
あずき系も好き嫌いがあることも存じておりますが

金平糖ならフレーバーのついた砂糖の塊だし
誰も嫌いな人はいないだろうと思って持っていって正解でした。

とても人気で全部きれいに食べてくれました!

抹茶ワークショップ

なんと講座の後の抹茶ワークショップに残ってくれた生徒さんのうち
2名は既に大学の寮にお抹茶セットを持ってきており
定期的に飲んでいるとのこと!

もちろん初めて飲んだ、苦くてびっくりした、という生徒さんもいらっしゃいましたが、みなさん初めての日本の茶道を楽しんでいただけたようで嬉しいです。

最後の片付けを手伝ってくれた生徒さん
2枚の茶巾を
ゴミだと思って捨てちゃいました。汗

確かに知らなかったら
白いティッシュゴミと一緒に
小さな白い茶巾も
捨てるよねと思いました。

予備を持ってきていなかったので
後日関係者にお茶を点てる時の茶巾がなくなってしまいました。

それはまた考えるとして
何事も予備を持ってくる大切さを実感しました。
特に現地では買えないもの!

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