DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ルール1 「今しかできないこと」に投資する
人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、
限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。
金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。
金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題ではないだろうか。
大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。
人生の充実度を高めるのは<そのときどきに相応しい経験>なのだ。
時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか。
この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのである。
ルール3 ゼロで死ぬ
莫大な時間を費やしても働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
その時間を取り戻すすべはない。
必要以上に貯めこむことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題。
なんと70代になっても人々はまだ未来のために金を貯めようとしている。
年を取ると人は金を使わなくなる。
老後の医療費のために今から莫大な資産をつくろうとするのは、
エイリアンの襲来に備えるようなものだ。
ルール4 人生最後の日を意識する
私たちは、死から目を背けることで人生を最適化できていない。
終わりを意識することで、人は初めて合理的な判断ができる。
人生の残り時間を意識しよう。
ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。
それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。
人は生涯を通じて何度も小さな死を経験する。
それはつまり「人生は、次々とステージが移行していく」という普遍的なプロセスを意味する。
どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。
学校生活や旅行とは違い、私たちの人生のさまざまな段階は、
はっきりとした合図もなく始まり、終わることが多い。
実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。
死ぬ前に後悔することトップ2
最大の後悔は、
「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
2番目に多かったのは、「働きすぎなければよかった」
人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まるということだ。
人は豊富で無限にあると感じられる何かに対しては、その価値を低く見積もりがちだ。だが現実には、人生の各段階で使える時間はそれほど多くない。
もちろん無制限でもない。
人生の残りすべてを期間で区切って計画を立てるのは大変だと感じた場合は、10年区切りのバケツを3個つくり、今後30年間に何がしたいか考えることから始めてみよう。