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「知ってるつもり...の罠」

最近、おかげさまでマレーシアを入り口として東南アジアへの事業拡大を計画する
日本のお客様から、弊社を「バーチャル拠点」としてサポートさせて頂く機会が増えてきました。
さらに、パートナーシップの提携についてオファーが増えてきたのですが、その際の違和感についてを今回は纏めます。


結論から言うと、提携希望と見せかけて実は情報だけを聞き出したい、という人達も少なくないことが横行している、ということです。

それならば最初から目的を伝えていただければ、きちんとコンサルテーションで対応をするのですが、タチが悪いのは自身の過去の経験値を基に、マレーシアについて知っている、東南アジアの特性はわかる、などの台詞を繰り返して
何か一緒にやりましょうとすり寄ってくる様な人達ですね。
私の視点からすると、完全な時間泥棒でもあります。

こんな違和感を感じた時に、相手を事実ベースでスクリーニングする目的で活用しているのが
「知っているの6段レベル(下記)」です。

1 .(対象となる事象を)言葉として 聞いたことがある
2.文字として 誤解しないで認識できる (漢字・英語)
3.その言葉の意味がある程度理解できる
4.その言葉の意味を相手にある程度伝えることができる
5.その言葉の意味、概念、理論などについて明確に相手に説明できる
6.その言葉について、複数の相手から質問を受けても困らない



大抵の場合が、No1-2のレベルで「それ知ってます、分かります」などと反応している傾向を感じています。
したがって、No3より深く理解しているかを聞き出す質問をすると、浅い回答や繰り返しでの答えが返ってきます。そして行き着くところは、自分自身の利益だけしか考えていないようなケースとなります。

今やSNSの普及もあって、第三者がどんなことをしているのかが見えやすい世の中である一方、同時に相手のことを知っているつもりになって、まともにビジネスに関連することを調べても来ないような人達が横行しているのも
残念ながらまた事実だと思います。



この6段レベルを活用することで、私自身は時間をより効率的に使えるようになってきましたが、折角時間を共有する機会には基本的に相手にとって有益なものにしたいので、こちらは準備もしますし相手の方の話は世界一面白いという心で話を聞く様にしています。



ということで「知ってるつもり」の周囲には注意を払い、自分自身が知ってるつもりの井の中の蛙、にならないよう常に視野を広く学びを深めていきたいものですね。



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