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【読書感想③】仕事ができる人の最高の時間術 著者:田路カズヤ

今回は、「仕事ができる人の最高の時間術」という仕事術本の読書感想を書きます。

著書では、「限られた時間の中で、最高の結果を出す方法」が紹介されていますが、概念的な話だけでなく、投資対効果を高めるための具体的なアクションプランが記載されているため、大変参考になりました。

個人的な感想としては、この本を読んだだけでは、最高の時間術を手にすることはできません。しかし、本に書かれている内容を実践し、習慣化させることで最高の時間術を手に入れることができると思いました。

この本は普段の仕事において、「自分と仕事の繋がりが見出すことができない人」「日頃の仕事の中でどうすれば時間を有効活用できるのか」の答えを探している人におすすめの本だと思います。

なお本書では、下記3つの観点を重視した仕事術が書かれています。

①どの仕事にも共通していること(普遍性)
②誰にでもできること(再現性)
③必ず継続できること(継続性)   

著書に記載されている仕事術の全てを実践するのは、若干ハードルが高いと思います。しかし部分的に日頃の仕事の中で取り入れ、まずはそこから始めてみるのが良いと思います。

以下著書で紹介されている仕事術の重要箇所を記載しましたので、今後の参考になれば幸いです!

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時間に対する意識を変える

<意識を変える6つのステップ>
ステップ①:「寿命時間」を計算する
➡残された時間を計算して、時間の使い方を再認識

ステップ②:「人生時給」を設定する 
➡高めの時給を設定。その時給を達成するために何をしなければならないのかを決める。理想の人生時給」=「理想の年収」÷「理想の年間労働時間」 

ステップ③:「パッション」を言語化             ➡「パッションテスト」を実施し、言語化                 **○手順1:「理想の人生を生きているとき、私は(  )である」**の空欄に当てはまる言葉を埋める。「なっているもの」、「していること」、「もっているもの」を視点に、10個以上リストアップ                ○手順2:リストアップしたものを大切なもの順に並び替える 

ステップ④:「ミッション」を言語化                        ➡「ミッションテスト」を通して、言語化。そのために、以下3つの質問に答える。ミッションとは、生き方に関する個人の信条。

・あなたのお葬式が行われることになりました。「誰に」来てもらい、「どのような言葉」をかけられたいですか?

・あなたは医師から余命1年の宣告を受けました。残りの1年間を「誰と」、「どのように」過ごしますか?

・あなたは、10億円という想定外に大きな遺産を手に入れました。残りの人生の時間とお金を「誰のために」「どのように」使いますか?

➡ 最後にこの3つの質問への回答の共通点をもとに、共通のキーワードをピックアップし、「私の使命は、(  )である」という文章を作成

ステップ⑤:「ビジョン」を言語化。ビジョンとは、未来のイメージ
「あなた自身の未来イメージ」「あなたが影響を及ぼす家庭・会社・社会などの未来イメージ」のふたつに分けて言語化。言語化したパッションxミッションxビジョンを通して、アクションを選択する。

ステップ⑥:「主体的な仕事の目標」に変換する 
➡ ジョブ・クラフティングを通して、「やりがいのある仕事」に変換する
 ①「仕事内容」「仕事目標」をリストアップ
 ②パッションxミッションxビジョンの実現につながる「仕事内容」と「仕事目標」に☆マークを付ける
 ③☆のつかなかったものには、やり方を改めて、パッションxミッションxビジョンの実現につながらないかを考える
 ④「仕事内容」と「仕事目標」に意味づけを行い、主体的な表現に書き換える

最後にステップ①〜⑥で言語化した内容は、以下の目標達成コンパスシートに記入して、パッションxミッションxビジョンを管理。

仕事ができる人の「年間スケジュールの組み方」

<習慣を変えるためには、スケジュールの組み方を変える>       ルール①:目標は高く、達成期日は前倒しで設定する         
➡ あえて、厳しい目標達成期日を設定し、それを周囲に公言する

ルール②:「戦略」と「戦術」を考え抜く時間を確保する 
➡ 期初の1週間をその期の戦略と戦術を考える時間に当てる

ルール③:8割の成果を生み出す、2割の時間を確保する 
➡ 8割の結果を出す「行動」、「顧客」、「仲間」に優先的に時間を確保する

ルール④:1年間の予定を逆算して組む 
➡ 【1年前→半年前→3ヶ月前→1ヶ月前】のように予定を組む。

ルール⑤:定例業務・恒例行事のスケジュールを確保する

ルール⑥:心技体を磨く時間を確保する
・心を磨く:気分をリフレッシュする行動
・技を磨く:知識やスキルを磨く行動
・体を磨く:美容や健康に気を遣う行動

効率が良くなる「一日のスケジュールの組み方」

ルール①:アポの設定は自分が主導権を握る

ルール②:7時間睡眠の確保

ルール③:出社・退社時間を決める
➡退社時間は、理想とする退社時間を設定。人は制限しない限り、無限に時間を使おうとする。

ルール④:すべての時間を45分単位で管理する
➡ドーパミンは、開始後15分で分泌されるので、30分の仕事であれば、45分間のスケジュールを確保

ルール⑤:3つの時間割で管理
・ナレッジワークタイム:集中して考える業務(企画書作成など)→午前中に設定
・コラボワークタイム:社内外の仕事関係者と面談・会議を行う時間→午後に設定
・ルーティンワークタイム:無心で定型業務を行う時間→自分がやることだけに絞る

ルール⑥:ランチを戦略的に活用する
➡パワーナップやパワーランチ(ビジネスに関する打合せ兼ランチ)

ルール⑦:1日15分の内省する時間を設ける
➡意図的に孤独を作る。
 内省には、3つの種類:
  ・過去を振り返る内省:リフレクション(自分の積んだ経験をニュートラルな感情で振り返る)
  ・現在を見つめる内省:マインドフルネスやジャーナリング(頭に浮かんだことを書き連ねる)
  ・未来を想像する内省:「パッションテスト」や「ミッションテスト」をもとにした「未来のイメージ」を復唱する
➡ 一日の終りに、今日の振り返りと次の日の目標とタスクを書き出す。下記の目標達成習慣化レポートを記入して、管理することも可能。

忙しいから開放される「時間の使い方」

ステップ1.何に時間を使っているのか分析する
 手順①:ビジネスとプライベートにおいて、1週間で1時間以上使うタスクをすべて書き出す。その後、各項目に1週間にどれだけ時間を使ったかを書く
 手順②:「緊急」x「重要」の時間管理マトリックスで分類 →各領域に投資した時間を計算
  (I)「緊急」且つ「重要」:ここに30%以上の時間を割いている人は、仕事に追われている人
  (II)「緊急ではない」が「重要」:自分の「パッション」や「ミッション」に割く時間➡ ここに一番時間を使うべき。
  (III)「緊急」だが、「重要ではない」:ここに30%以上の時間を割いている人は、典型的なサラリーマン(主体的な仕事をしていない)
  (IV)「緊急」でも「重要」でもない:ここに30%以上の時間を割いている人は、フリーターのような生活をしている人

ステップ2.:優先順位を見直す
・(II)と(I)のタスクをまずはスケジュールに入れる。
・(III)と(IV)の仕事はスキマ時間に行う。

ステップ3.:ムダなタスクをやめる(決断をする)
➡人生の「目的」に関係ないものを断つと決断する。
・決断が難しいときは、そのタスクを全くしなかったときに「何が起こるか」考える。「何も起こらない」のであれば、ただちにそのタスクはやめるべき。
・常にそのタスクを行う目的を考えることで、必要のないものを消す
・探しものを減らす→デジタルファイルは、「日付(6桁)+書類の種類+顧客名」で管理

ステップ4:タスクを仕組み化する

ステップ5:他の人に任せる
➡自分でなくてもできるものは、人に任せる。自分の時給より低いタスクは任せる。人に任せるための前提条件:
 ・任せるタスクは、できる限り「単純化」
 ・任せるタスクの「マニュアル化」

ステップ6:「他の人」の「他のタスク」とコラボする
➡同じ課題を抱える仲間と協力し、それぞれの「タスク」を分担する

ステップ7:一石二鳥を狙う→複数のタスクを一つにまとめる

ステップ8:マイルールを作る                    ➡自分の中で判断基準を作り、やるタスクとやらないタスクを決める

ステップ9:ルーティン化して、早く確実に行う

ステップ10:タスクの時間を短縮する

時間の投資先を決める

<成果に繋がる「行動」をする。>                  ○行動を変える6つのステップ                     ステップ1:「目的」「目標」「戦略」「戦術」の違いを理解する  ➡【「目的」→「目標」→「戦略」→「戦術」】の順で考え、具体的な行動に移す。

  ・「目的(Purpose)」:「目標の存在意義」・「何のためにやるのか(why)」                                 ・「目標(Goal)」:「目標」を果たすために達成すべき明確な指標・「いつまでにやるのか」・「どれくらいやるのか」・「何を目指すの  か」                                   ・「戦略(Strategy)」:効率的かつ効果的に「目標」を達成するための方針・資源配分の方針・「何をやるべきか」                                   ・「戦術」(Tactics)」:効率的かつ効果的に「「戦略」を遂行するための具体的な手段や方法・「どのようにやるのか」

ステップ2:「目標達成シナリオ」を描く
・「目標」を設定するためのポイント
  1.Specific(具体的)
  2.Measurable(測定可能)
  3.Attractive(やりがいのある)
  4.Result-based(成果に基づいている)
  5.Time-bound(期限が明確)目標達成シナリオシートをもとに、言語化

・「目標」は、「短期」「中期」「長期」を重要度の高い順に5つ以内

  ・「短期」:会社から与えられている「目標」
  ・「中期」:「ビジョン」の言語化
  ・「長期」:「パッション」と「ミッション」の言語化

ステップ3:8つの「戦略」を描く
➡「戦略」は拡散的思考(様々な方向に考えを巡らせ、アイディアを生み出す思考法)
 ・目標マンダラシートを作る
 ・マンダラボックスの中央に、1年または半年以内に達成したい「目標」を記入し、その周りに8つの「戦略」を記入する
 ・8つの中の3つのは心技体を磨くと書く

ステップ4:64の「戦術」を描き、10に絞る
 ・8つの「戦略」の周りに8つの「戦術」を書き出す。64個の「戦術」の中から、投資対効果の高い16個を選ぶ。
 ・この16個の中から、3ヶ月以内に完遂させる10個以内の「戦術」を選ぶ
 ・「戦術」を考える際は、最悪のシナリオも考えておく。
 ・「戦術」を立てる際のポイントは、5W2H。
    When(いつ・いつまでに)
    Where(どこで)
    Who(誰が)
    What(何を)
    Why(なぜ)
    How (どのように)
    How much/many(いくつ・いくら)
<img alt="画像5" src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30768372/picture_pc_001ccc3aebcaa6b1d04b1da01626b8e5.png" width="620" height="271">

ステップ5:周囲に公言する

ステップ6:PDSAサイクルを回す
  ・Plan:「目的」のある「目標」を掲げ、「戦略」と「戦術」を描くこと➡ 大きな目標を掲げて行動する
  ・Do :「戦略」・「戦術」に沿って行動すること→早く小さく始める
  ・Study:「行動」の結果と要因を分析すること→成功と失敗の両方から学ぶ
  ・Action「戦略」・「戦術」を見直して、再び「行動」すること→行動を習慣化させる

「信頼性」を磨くことこそが究極の時間術

<仕事の中で、最も大きな影響をもたらすのが「信頼性」>
「目標達成力」「継続性」(情熱x使命感)x「戦略性」(計画力x実行力)x「信頼性」(人格x能力)

・「信頼性」の4つの核:「信頼」=「人格」x「能力」

  人格:「誠実さ」➡言論一致
  人格:「意図」➡Giveする
  能力:「力量」➡才能、知識、スキル、資格
  能力:「結果」➡実績

信頼される「質問力」
<効果的な2つの質問>
** 1.目的を確認する質問**
 ・そもそもの目的は?
 ・このことによって、どのようなことを解決・実現したいのか?

2.相手の「動機」を明確にする質問
 ・どうしてそれを始めようと思ったのか?
 ・なぜそう思ったのか?
 ・どうしてそんなにそれが好きなのか?

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