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深い理解と共感を築くコミュニケーションの秘訣: 待つことと質問力

こんにちは。禅聴者冨ヶ原です。

2月半ばというのにすっかり春の陽気ですね。
花粉も始まり少しシンドイ季節に突入しました。

さて、本日も今朝FacebookとInstagramにてUPしました、”言いたいことを汲み取ってあげるだけでは相手の言葉や気づきを減らしてしまう”について書こうと思います。

この文だけ見ると、「え?聴くということは相手の話の真相を汲み取るんじゃないの?!」と思われる方もいるかもしれませんね。

確かに仰る通り、相手の真相を汲み取ることは大事です。

今回ここで書くのは、例えば相手が話したいのに言葉が出てこない時

「うんうん大丈夫わかっているよ!」と、それ以上話さなくていいと止めてしまうことです。

もし相手の言わんとしていることを本当に本当に理解していたとしても、相手がなんとか言葉で表現しようとしているのであれば、「汲み取りました」の姿勢は止めましょう。

なぜなら、相手は自身の奥底にもやもやして整理されていないモノを言葉にして口から出し、しっかり認識しようとしているのです。

人は、他人に言われたことより自分で気づき理解する方がしっかりと納得できるのです。

ですので、ここで聴き手にとって大事なことは二つ「待つ」「良質な質問を投げかける」です。

「待つ」ということはわかりますよね。

相手が言葉にしようと自身と格闘している間、じっと待ってあげることです。

その間、携帯触ったり目力で訴えたりしたらダメですよ!絶対!

優しく微笑み「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいですよ。」という姿勢でいてくださいね。


そしてもう一つ「良質な質問を投げかける」です。

これは相手が自分の真意に気づいていなかったり、探せなかったり、言葉にすることに行き詰まってしまったりした時に、質問形式で相手の思考を誘導してあげるのです。

良質な質問例として三つ挙げますね。

事例1:その応えの背景を考えさせる
例:「〇〇〇ということは?」「そのこたえに至ったのは何が主な理由なのでしょう?」

事例2:発言内容を明確にする
例:「具体的に言うとどのようなことになるでしょうか?」「もう少し詳しく教えていただけますか?」

事例3:仮定を置いた質問で相手の理解度を上げる
例:「〇〇であれば××ということでよろしいでしょうか?」「△△をすると□□になると理解しましたがこれに違いがあれば教えていただけますか?」

といった大人の事例のように書きましたが、実はこれお子さんにも使えるのです。

どういうことかと言いますとお子さんの場合、思考を誘導するというより
人に伝える力を付けることに繋がります。

子供は何かを伝える時、短い単語で伝えてきませんか?

もちろん子供はまだ語彙力が低いというのもありますがそこの問題ではなく、特に親は自分の欲求を汲み取ってくれると思っているのです。

例えば、夏休みの終わりに

「宿題が終わらないよー!」と叫んだとします。

これだけの言葉の中には、夏休みが終わるのに宿題が全然終わっていない。こりゃ大変だ!なんとか終わらせるために宿題を手伝わなきゃ!と親が理解してくれると思っているのです。

〇新学期に宿題を全て提出するため、絵日記の作成と自由研究の内容を考え作成するのに力を貸して欲しい。

〇夏休みの残日と終わらせなければならない宿題の量を比べると、とてもじゃないけど一人では処理できない状態である。

〇夏休み中何度もお母さんお父さんから宿題を早く終わらせなさいと言われたにも関わらず、後回しにして遊びを優先してしまった。

と、いうように「結論」「根拠」「具体例」を順序立ててしっかりと伝えられるように、ひとつ一つ質問をしてあげましょう。

きっと大人になった時、とても役に立つことでしょう。


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