2022-05-06


マニキュアがすごく嫌いだ。爪に色があるのが居心地が悪い。人の爪がかわいいのはすごく惹かれるけど、自分の爪に色があるとただの乾燥して硬くなった角質のくせにとおもってしまう。第一爪に色が必要なら、最初から色がついて生まれてくるとおもう。言い過ぎですか?

去年の今頃から1年かけて、わたしは大きく傷ついて、人が変わったようになった。心のままに生きようと決めた。わたしがわたしを喜ばせようと必死だった。楽しいけれど、それは目をそむけているのと一緒だった。毎日気忙しく生きて、思い出さないようにしているけれど、忘れた日は1日もなかった。楽しければ楽しいほど思い出した。すべてに絶望して歓喜した。すべてを諦めて追い求めた。ちょうど1年経つんだなとおもうと、感慨深く淡白な気持ちだった。忘れたのではなく目をそむけるのが上手くなっただけなのは分かっている。両耳を塞いで息を殺して叫びながら走り抜ければ、日々削って生きている時間は少しでもはやく過ぎるんだろうか。人生は死ぬまでの暇つぶし、オチのないロードムービーってPUNPEEも言っているし。

人生は死ぬまでの暇つぶしでオチのないロードムービーだとしても、マニキュアを塗ったり落としたりする時間だけは本当にいらないとおもう。嫌いだし。


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