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漢越語にみるベトナム語と日本語の関係

とにかく漢越語ハンドブックには驚かされる。

漢字、漢語とベトナム語がつながっていると気づいたのは、Mỹ(美)が北京語(普通語)の美の発音と一緒なのに気づいたからということは前回ブログに書いた。

なので、漢語由来のベトナム語の発音は北京語の発音に近いと思っていたが、単語によってはなんと日本語の漢字の発音に近いものが結構ある。

例えば漢越語ハンドブックによると、
động =「動」
を意味し、
động vậtは動物
hành độngは行動
となる。この”ドン”という発音は北京語と同じだ。例えば北京語でアニメのことはドンマン(動漫)つまり動く漫画という。

一方、
ngoại =「外」
を意味し、
ngoại laiは外来
(ン)ガイ、と発音し、日本の”ガイ”に似ている。
「外」の北京語の発音は”ワイ”なので、ベトナム語と日本語のほうが似ているのである。
上のgnoại laiなんて、(ン)ガイ ライ、なので、日本語の”ガイライ”とほぼ同じである。

これは一体どういうことだろうと思いを巡らせてみる。

今はググればなんでも出てくる時代、考えを馳せる機会が減り、ロマンが減っている。

そのロマンに浸りたいのでしばらくググらずに、ChatGPTにも聞かずに古に想いを馳せてみた。

ベトナムは南に位置していて、中国の南部と接している。中国は南の沿岸部に行けば、香港で話されている広東語や福建語などが今も地元の人の間で使われている。これらも文字は漢字だ。

昔よくシンガポールに行って友達ができて一緒に遊んでいた頃、中華系のシンガポール人の中に家では福建語を話しているという人が何人かいた。

福建は海にも面していて船乗りが多かったのであろう、交易などでマレー半島の先に辿り着いて住み始めた人の中に福建にルーツがある人か多かったと推測できた。

マレー半島に行く途中にあるベトナムにもこういう航海術に優れた民が来ていたと考えると、北京語と発音が違う漢越語はもしかしたら、福建語や広東語の漢字の発音から来ているのかもしれない。
日本語の漢字の読みと同じものがあるということは、日本にも福建や広東の発音が伝わってきていたのではないか。つまり日本語の発音は北京語由来の発音と、南部中国語由来の読み方の両方が入っているんじゃないだろうか。。
(専門家でもなんでもなく、しかもググることをあえてせず全て推測、妄想で書いてますので、雑誌ムー程度の信憑性と思って読んでいただきたい。)

驚くべき言葉のルーツを知り(あくまで妄想です!信憑性はわかりません!)、そしてこんなに離れているベトナムと日本が言葉の共通点をこんなに持っていることを知り、俺たち兄弟じゃねえか!みたいな気分になったのである。

先日行ったビール工場の部長も親戚のおじさんにそっくりだったしな。。

そんな歴史ロマンに思いを馳せて興奮していたが、数日後、漢越語ハンドブックを人に紹介したくてアマゾンのページを改めて見てみると、、

元々日本で作られて中国に逆輸入された【和製漢語】に由来するものも多く見受けられるので、意味が日本語と共通で、発音も日本語の発音に近い単語が沢山あります。

https://amzn.asia/d/ewGHfjB

と書かれている、???、逆輸入??、そんなことがあったのか、、古には実にいろいろなことが起きていたようだ。このあたりも、いつか時間をとってじっくりと調べてみたい。

ともあれ、こんなにもルーツが被っているベトナム語だったらますますなんとかして習得したいものである。

僕は昔スペイン語を勉強していた。スペイン語は難しい単語になればなるほど、英語と綴りが似てきて覚えやすくなる。
それは英語もスペイン語も難しい単語ほど源流のラテン語から変形してないからである(一方日常的に使う簡単な言葉ほどその土地にカスタムされていくのでラテン語から乖離していくのである。)

ベトナム語も難しい単語ほど100%漢語発音に近く覚えやすくなっていくのではないだろうか、
なのでベトナム語も難しい言葉を覚えるフェーズまで行けば自分の日本語の漢字の知識、北京語の発音の知識、そしてこの漢越語ハンドブックから得られる知識がさらに効いてくるに違いない。。

まだ1から10までの数字もまともに言えないベトナム語初習とも言えない男は壮大な夢をいだ、否、壮大な狸の皮算用をするのであった。

続く。


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