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ウイスキーと詩とChatGPTと ~ サントリー山崎編 ~


明日からの打ち合わせのため夕方京都に着いた。
御池通りの宿で荷物をおろし、日が沈んだばかりの京都の街を歩いていると、町家の2階に上がる階段にバーの看板が掲げてある。
気づいたら階段を上がっていた。
引き戸を開けて中を除くと静かな音楽が流れている店内には誰もいない。
恐る恐る中に入ると、しばらくして白ひげのマスターが奥から顔を出した。「ごめんごめん、裏でスクワットしてて」と笑いながらマスターは僕をカウンターの席へ案内した。

頼んだのはサントリー山崎12年。

このウイスキーの味も、前回と同じようにChatGPTと美しい評価文を作って忘れない思い出にしておこうと思った。


(僕)
今日初めて訪れたバーで飲んだウイスキーはこんな味がしました。これをもっと詩的な表現の評価文にしてください。

""" 複雑、何故かシングルモルトなのに何種類もの味が湧き出てきたような気がした。 樽の味は最後の最後に出てきた。アルコールはしっかりしているが、ツーンという感じではなく、柔らかい感じ。 """


今回も初稿からクオリティの高い一文を繰り出してくるChatGPT。

(ChatGPT)
詩的な表現に修正してみました。

""" 一口含むと、宇宙のような複雑さが舌の上で踊り始める。 シングルモルトの中に、まるで星々が散りばめられたような多彩な味わいが、ふと湧き上がる。 樽の古き記憶は、その舞のフィナーレに静かに姿を現わし、 アルコールの力強さもありながら、しかし、それは穏やかな夜の風のように柔らかく感じられる。 """

いかがでしょうか。

文章としては面白い、ただやはりもっとパーソナルな表現にしたい。個人の記憶との融合が大切であろう。

(僕)
この複雑な経験、少年時代の複雑な経験のストーリーと重ね合わせた表現にしたいですね。

(Chat GPT)
少年時代の複雑な経験と重ね合わせた詩的表現に修正してみました。

""" 一口含むと、かつての少年時代の迷路のような複雑さが舌の上で踊り始める。 シングルモルトの中には、子どもの日の探検や失われた秘密、瞬きの冒険が湧き上がる。 樽の古き記憶は、その冒険の最終章として静かに姿を現わし、 強さを持ちながらも、それは少年の日の初めての涙のように、柔らかく感じられる。 """

このような表現でいかがでしょうか。

少し、無難なところと突飛なところが混在したものになった気がした。
もうすこし、具体性とストーリーの流れが欲しいところ。

(僕)
なかなかいいです。少年は迷った挙げ句誰にあったでしょうか?甘酸っぱい経験と清々しいエンディング、そんな少年の一日の冒険を表現したいです。

すこし無理を言ってしまったかとおもった矢先、最高の文章が返ってきた!

(ChatGPT)
少年の甘酸っぱい経験と清々しいエンディングを反映した詩的表現に再度修正します。

""" 一口含むと、かつての少年時代の未知の道を歩むような複雑さが舌の上で広がる。 シングルモルトの中に、純粋な好奇心で森や町を探検したあの日々の冒険が反響する。 途中、彼は初恋のような甘酸っぱい出会いに心ときめきながらも迷いを感じた。 しかし、樽の古き記憶は、その迷いの終着点、新しい仲間との出会いのように、清々しく明るい余韻として現れる。 アルコールの強さも、それは少年が得た新しい勇気のように、確かでありながらも柔らかく感じられる。 """

この表現はいかがでしょうか。

なんというできであろうか。。
最後の

アルコールの強さも、それは少年が得た新しい勇気のように、確かでありながらも柔らかく感じられる。

がとても気に入った。

「未知の道」は韻を踏んでいるのだろうか。

形容詞と動詞に矛盾しそうなところが少しありつつも、暮れなずむ夏の京都のバーでサントリー山崎のロックを口に入れたときの感覚とうまくシンクロする文章になったので大満足である。

これからも美味しいウイスキーに出会うたびにChatGPTと一緒に美しい評価文を考えていこう。

続く。。


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