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ベトナム起業日記 #14. ベトナムでビジネスする日本人は弱点がない?

ホーチミン滞在3日目は、早朝からこちらオフショア開発をやられている会社を訪問させていただいた。

ホーチミンに来る直前に知り合いで高校の先輩でもある起業家の方から昔一緒に仕事をさせていただいたオフショア開発の企業でものすごくレベルの高いところがあるから、なにか教えてもらえるかもしれないよと紹介してもらい、アポをとっていたのである。

場所はDistrict1のなかでも更に一等地のエリア。
エントランスは竹林のようになっている。
守衛さんの横の「Wecolme, Mr. Mizutori」というボードが置かれていて、名前を言うと守衛さんが竹林の中へ案内してくれた。
竹林の中にはフランス植民地時代の邸宅を改装した美しいオフィスがあって、社長のSさんと3名の日本人のメンバーの方が迎えてくれた。

僕のようなビジネス上クライアントにもなりえない小さな会社をやっているものに時間をとって、これまでの経緯と僕たちの持っているスキル、強みの話に耳を傾けていただいただけではなく、ベトナムで商売をやっていく上でのアドバイスまでいただいた。また、僕たちに仕事がないようであれば、発注もしていただける機会もあるかもしれないと言っていただき、ここでも海外の日本人同士の暖かさを感じたのであった。

昔なにかの本で、日本人は海外で会ってもお互い話しかけたり助け合ったりすることがない、他の国の人は海外で合えばすぐに話しをしてお互いを助け合うのに、そこが日本人の違うところだ、
のようなことを読んだ気がするのだが、今回の滞在感じたのはその逆である。
確かにハワイみたいな観光地に旅行に言って、日本人がいっぱいいるようなところに行くと、せっかくの海外だし海外気分を味わいたくてそういう振る舞いをすることもあるだろうが、
異国でしっかりビジネスをしている人たち同士は、お互いに助け合いの精神を自然と宿しているのかもしれない。

僕の目の前に座っている4人の日本人の人たちはホーチミンに住んで、ここで生活して仕事をしている人たち。任期が決まっている駐在とも違い、ここを本拠地としてビジネスをしている人たちだった。
それに比べると出張ベースでベトナムにビジネスの拠点を作ろうとしている自分が中途半端な人間に思えてしまい、より一層の覚悟をもって望まないといけないな、という気持ちになることもできた。

フランス建築の美しいオフィスの中を案内してもらった後、「次回に来たときはご飯でも行きましょう」とまで言ってもらい、S社長に竹林のエントランスまで送っていただいた。

近くのカフェでコンデンスミルクがたっぷり入ったベトナムコーヒーを飲みながら、先程教えて頂いたことを頭で反芻した。

最近、日本人は、、、のように日本人の悪い点、劣っている点を聞き建てるようなメディアの記事や有識者の発言が以前にもまして増えているが、
海外に来て、そこで働いている日本人をみると、日本人の優秀さを改めて感じることができる。
どの打ち合わせもすべて時間通りに始まり、議題に入ったときは必要な資料が用意されている、話が脱線しても柔軟に話題が広がっていき、参加者全員が話の内容に一定以上の集中度で参加している。
現地の人たちともうまくやっているように見えるし、同じ目線に立って物事を考えることも常に実践しようとしている。
日本人が弱いと言われているような柔軟性や大胆さもこちらにいる人達は十分に持ち合わせているように見え、実は日本人、海外に言ったら最強なんじゃないか、とまで錯覚してしまうほどである。


今日はホーチミン市主催の第1回バインミーフェスティバルが行われる日だと昨日聞いた。登記をお願いしているS社長の会社もバインミーのお店を出店しているということだったので、歴史的な第一回”バインミーフェス”に顔を出して、美味しいバインミーを食べたあと、オフィスに戻った。


記念すべき第一回バインミーフェスティバル


ホーチミン市滞在最後の夜だったので、みんなで第4区にあるお店に向かった。

第4区のめちゃくちゃ雰囲気のある路地裏にバイクで入っていくと、そこにまたなんとも雰囲気のある貝料理のお店があった。
ホーチミン市は海に近く海産物が豊かで貝の種類も多い。昔バックパッカーで来たときも貝を選んでテーブルの七輪で焼いて食べる屋台で貝を食べたことがあるので楽しみだった。
アサリやマテ貝のほか日本で見たことがない巻き貝もたくさんでてきてどれも美味しかった。
このお店は以外にもお酒を出しておらず、フルーツティーを飲みながら、そしてベトナム名物フランスパンをかじりながら貝をとにかくたくさん食べるお店なのである。
店内はずっと満席で、若い人で賑わっていて、ベトナムのストリートフードを存分に堪能して、ホーチミン滞在は終わりを迎えた。

雰囲気のある路地にあるシーフードレストラン(写真右手)

つづく。

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