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ベトナム起業日記:#27. 日本で書いてきた銀行口座開設申請書類が全部書き直しに!

明日は、いよいよ事業ライセンスを受け取り、銀行口座開設に向かう日である。
昨夜ホーチミンに付いて、今朝パスポートのコピーや他の書類のコピーをウィッキーおじさんやアンに取ってもらって、これで足りない書類はない。
あとは日本で書いてきた申請用紙を一つづつベトナム語がわかるヘクターとチェックして漏れがないか確認するだけだった。
記入事項に英語のフリガナがある書類もあればベトナム語だけしか書かれてない書類もある。ベトナム語のほうはGoogle TranslateやChatGPTで翻訳しながら意味を調べて記入してきたが、やはりベトナム語ネイティブのヘクターと隣に座って一緒にチェックするのが一番確かである。
一枚目の書類を取り出し、机に並べた。
その瞬間、ヘクターの顔が曇った。
ん??、一枚目からなにか漏れがあったのか?

「もしかして、黒いペンで全部書いてきたの?」

という以外な質問をヘクターは発した。
え?、どういうこと?、もしかして学校みたいに鉛筆で書くのかな??
と一瞬へんな考えが頭をよぎったが、
「うん、全部黒いペンで書いてきた」と答えると、
ヘクターは額に手を当ててしばし黙ったあと、

「ベトナムでは公式な書類は全部青いペンで書かないといけないんだ。」

という衝撃の事実を口にした。

え?、ええ!?
そんなはずはないと思って詳しく聞くと、どうやら黒いペンで書くと印刷した文字との見分けがつきにくいので”手書き部分も印刷したのではないか”と疑われる可能性があるということだった。青いペンで書くことで印刷したのではなく本当に手で書いたということの証明になるようだ。

ヘクターは頭を抱えていたが、こういうこともあろうかと日本から未記入の書類を全部3部ずつ余計に持ってきていたのである!

ベトナム語で書かれた膨大な書類の記入に間違いがないと自分でも思えなかったので大量に予備を持ってきていたのだった。

ただし、これからこの予備を使って全部最初から書き直しである。。

メンバーのHくんがもっていた青ペンを借りて、もういちど書類の山と向き合った。

ベトナムでは記入ミスというのもあまり認められないようで、一つ一つ記入ミスをしないように神経を張って数十ページの書類を記入し始めた。ミスをすると予備の部数が減っていくので更に緊張して手が震える。

途中ヘクターでも何を書いたら正解なのか分からない項目もあり、そこには日本から持ってきたポストイットを張ってマークしていった。

記入作業は夜遅くまで続いた。。涙

続く。

書類を書き上げてからヘクターと食べに行った海南チキンライス


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