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ファッション産業に新たなジャンルを創る、私の挑戦 / Fashion Creator vol.9

服にも物語がある、そんな生き方がしたい

社会に対する 小さな抵抗かもしれませんが
MOTTAINAI 精神を、次代へ進化させたい。

私は 僧侶ではございませんが、足るを知る
それは ビジネスでも同様に思えます。

私は 消費社会が到来した時期に
ファッション産業を知ることになりました。

夢を抱き、やりたい放題、大量の服を作り
残れば処分する・・・

すべてが、計算されたビジネスに
違和感はなかったのかと、情けなくなります。

もう一度、
服作りの人生を出直そうと、決意できたのは

豊かさに対する考え方を変えてくれた
ASEANやミャンマーの出逢いがあったからです。


2015年 イタリアからフランス経由で
ミャンマーの小さな村に辿り着きました。

To Myanmar via Paris.

村に明かりはなく、満月の記憶が残ります。

誰もが、ここからラグジュアリーブランドの
服作りが始まるとは、信じていませんでした。

現地スタッフの面接から始まり
履歴書の顔写真が、本人と異なる

初めて書く履歴書、そして住居も無い子
すべてが、そこから 始まりました。

60人から始まり、1400人となりますが
ラグジュアリーブランドの底力というより
ミャンマー若者の熱意に圧倒されました。

ブランド1枚のコートの市場価格は
彼女らの年収を遥かに超えていきます。

服を作る技術を身につけることで
彼女らの人生に、どんな価値があるのか・・・

その問いに、彼女らと向き合いました。

いちばん衝撃だったのは、自分の夢を抱く
その生き方は、彼女らに想像できなかったこと。

私自身が、仕事にどう向き合うべきか
彼女らの目線で、考え直すことになりました。

ファッション産業の構造を変えたいと
考え始めたのも・・・その時からです。

ミャンマーの子供はたちは、
自然の中で遊び、笑い転げ、生き物と戯れる

日本よりモノに恵まれない子供たちが
幸せそうにみえるのは・・・何故だろう

私たちが歩んできた道は、
何処かで 分かれていたんだと思う・・・

情けないと思うのは、失うものも気づかず
すべてが、正しいと感じていたこと。

私は、歩んできた道を戻ります。
それは・・・ 後退ではありません。

若い頃の出来事ですが・・・
いまでも、忘れない伝言がございます。

30代、何度も銀行へ 融資を受けに伺い
・・・ いろんなことを教わりました。

その年で 定年を迎える方から・・・帰り際に
水谷君、人生は 焦らなくていいよ、と一言。

いまでも、その言葉が ありがたいと思う。

アパレル企業には、リスペクトしておりますが
私は、従来のビジネス思考を 次代へは贈りません。

世界の人々と助け合うとは、どういくことか
ビジネス上の平等とは、どういうことか

それを考えた時・・・アパレルビジネスに
私は 正直、納得できない部分がございます。

いま思うことは、日本は・・・
海外の若者の力が、必要になるということ

日本の若者は、海外企業で
仕事をする意思が、必要になるということ


2003年 生まれの グレタ・トゥーンベリさんは
自分で考え、気候変動と環境危機に向き合います。

THE CLIMATE BOOK を読ませていただき
間違いなく私は、彼女の背中を押していきます。

いまの私にできること・・・それが
ファッション産業に新たなジャンルを創ることです。

次世代に有効なビジネスとは、思えませんが・・・
若者に 必要な生き方ができます。

技術を身に付けることから、人々がつながる
私が求めるファッション産業は・・・
一人ひとりのお客さまと繋がる、それで大切です。

糸を作ることから、製品が完成するまで
お客さまにも、見える仕組みがある
私は、それが必要と考えます。

ミャンマーの若者に説明できる、生き方がしたい
彼女らが納得できる、ビジネスにすべきである
それが 私の原点です。

2019年2月 ミャンマーにクーデターが起き
そこでピリオドとなりましたが・・・

私の挑戦は、続いております。

いつも、皆さまの投稿を拝見し
いろんな勇気をいただき感謝しております。

今の世の中、生きることが難しいと言われますが
皆さまが想像されるような・・・
立派な人間を目指さなくても、良いと思います。

私は、時々思うのですが・・・
人間という肩書きを捨てれば
楽に生きれることを知っています。

人からみて、自分が どう映るか・・・
それを 無視することになりますが
肩肘を張ってた自分が、バカらしくもなります。

勿論、人の心を傷つけることはしませんが
私は時々、人間という肩書を捨てます。

あいつ、バカじゃないの〜と言われても
積み上げた意識を崩す方が、私は大切です。

今月も、ありがとうございました。
皆さまが、笑顔で過ごされますことを願っております。

ここから先は、ファッション産業プロセスとなります。
皆さまが 読まれても面白くありません、お許しを。

Fashion Creator magazine vol.9

今回は、452番から 518番までのご案内ですが、
ミャンマーでの運営体制を参考に解説いたします。

452. 縫製の工程と生産準備
デザインを服という工業製品に仕上げるのが縫製工程となります。要するに服作りのアンカーを担うのが「縫製力」だけに、工場の規模や設備、作業者の知識や技術も重要な役割を担います。その業務内容は多岐にわたり、縫う前からの入念な準備がとても大切になります。
(縫製工程プロセスは、別途ご案内します)

453. 生産分析
一般的に縫製工場の技術部門が生産分析を行います。工程分析によって生産レイアウトと人員配分を設定し、日産枚数を計画します。ここで重要なのは、技術難度を下げることによって縫製の品質を安定させることです。最初にするべきことは機械対応に向けた仕様分析であり、それに基づいて各パーツの縫製とアタッチメントに関する指示内容を明確にします。

各工程の必要作業人員の把握も重要であり、これが裁断から出荷までのリードタイムの安定化につながります。準備工程と組み立てラインの日産枚数に沿った人員配分が重要となります。工場内の入り口から出口まで、仕掛り品が計画した数量内に収まっているかを、目で見て判断できる状態になっていることが重要になります。

商品には品質基準が設けられますが、現場が実現可能かどうかの判断も必要です。すべては生産投入前に各工程の仕上がり見本を準備し、ライン生産の立ち上がりをスムーズにすることが鍵となります。このような分析を行うことが技術部門の役割となります。

454. 技術部門の業務
工場の技術部門は、入荷した生地・副資材を確認し、縫製仕様を検証して、品質基準と作業手順を各部門と共有することが最初の業務となります。以下は検証する項目です。

455. 生地・副資材
量産用の生地が入荷したら、ローラー熱プレス(芯地用)で生地の伸縮性を確認します。縦横50cm四方の伸縮性を「%」で記録し、放反による伸縮性も必ず確認します。芯地を接着した後の変色や生地表面の風合いの仕上がりを確認し、量産に適した温度、圧、時間を設定します。プレス機材を保全管理するため、1日3回の点検記録は必須となります。

456. アイロン作業
アイロンのスチームによる生地の伸縮性、アタリ、仕上げアイロンによる伸縮性など、仕上がりの風合いを見極めることが重要です。アイロン作業では、生地の表面にアイロンを当てることができない場合も多いため、風合いを検証したうえで作業方法を明確にします。風合いなどを作業中に比較できるパーツサンプルを用意します。

457. 可縫性
20cm×50cmの布を2枚合わせ、縦・横それぞれに対して本縫いミシンによる縫い縮み分量を検証します。それによって機械の調整をどの程度行えばよいかを把握します。ミシン送り刃が出る分量や押さえ圧などを数値化し、各工程と共有します。この検証の目的は、スチームアイロンを施す前の状態でパッカリング(縫い縮み)を最小限に抑える調整を行うことです。

本縫いミシン糸の調整の手順は、次の通りです。
1)下糸を生地に適合する数値まで弱め、その強さに上糸を合わせる
2)ミシン押さえ圧、送りの高さを調整する
3)滑りを考慮し、テフロン押さえの活用を検討する
4)ミシン針、ミシン糸番手を検討する。まず本縫いミシンで生地への糸の対応度を見極める。
糸調子を把握するときの要点は、生地と各工程の仕様に対応できる下糸の強さを決め、それに上糸を合わせます。下糸が強いほど高速で縫うことができますが、パッカリングが発生することから、できるだけ生地と工程の仕様に合うよう調整します。

456. 生地の伸縮率
上記 455.456.457.の作業検証をもとに、量産用パターンによる仕上がりを検証します。商品の企画段階で生地の検証は済んでいますが、サンプル生地と入荷した生地の特性が異なる場合もあります。工場での検証は必須で、企画段階と検証結果が異なる場合は必ず原因を特定します。最も多い問題は、加熱条件により生地の伸縮率が異なることです。また、原反の加工条件によって伸縮率が異なる問題もあるので、放反時間の管理を徹底する必要があります。

457. パターン、仕様、パーツ数
工場に入荷されたときにパーツ数が足りないということがあります。この問題は、パターンの設計途中に仕様が変更された場合や、工場側の要望で仕様が変更された場合などに伝票処理されていないといった人的連携ミスから発生します。工場での問題発覚は、生産投入の時間が決まっているため、重大な作業ロスに直結します。これらの問題をなくすには、企画・設計段階で量産用の仕様を検証しておくこと、そのうえで企画・設計側と生産側が生産業務の進捗状況を共有し、サポートし合える仕組みを築いておくことで解決できます。

458. 量産における縫製仕様の捉え方
縫製仕様で考えることは、生地に適応した仕様です。いわゆる「縫いやすい」とは、美しく仕上がることを意味します。複雑な仕様にこだわらず、常に美しく仕上がる仕様を見極めることが重要になります。安定した品質で仕上げるには、作業者の技術に頼らないことです。量産の縫製ではアタッチメントの活用に重点を置き、作業者の疲労軽減につなげていくことも大切になります。

459. パターンの縫い代幅
縫い代幅は品質基準で規定が設けられています。1mm、2mmの違いが品質に大きく影響するからです。服作りでは1から100まで完璧に仕上げることはコスト的にも困難ですが、各パーツを丁寧に仕上げる指導をすれば美しく仕上がります。つまり、パーツ縫製(前工程)を重視することがポイントになります。そのためには、仕上がり寸法に対応する各工程の作業を設計する必要があります。その際、縫い代幅は1~2mmの調整で済むように設計することが量産用の考え方です。また、滑脱しやすい生地にも縫い代幅の調整は必須となります。

460. マーカーの確認・組み替え
企画・設計段階で要尺が決まり、裁断予定枚数に基づいて生地を手配します。しかし、工場に入荷した生地は企画・設計されたものとは幅などが異なることが多いため、マーカーを組み替える作業が必要になります。マーカーの組み替えによって要尺の増減が生じ、様々な無駄も生まれます。多くの日本企業は、企画情報の共有の在り方から改善が必要となります。

生産現場で最も重視すべきことは、入荷した生地の色と風合いの確認でとなります。生地の中心と端では色や風合いが異なることがあるため、マーキングしたパーツがそのような状態になっていないかを検証します。ただし目視では判断できないため、生地を縫い合わせた見本を作成し、端から10cmの位置や中央などを縫い合わせ、問題がないか検証します。

461. 縫製作業手順の分析
縫製の作業基準を示した作業分析表によって、工程間のピッチタイムの誤差や技術の難度を分析し、各部門に分担する作業量を判断します。工場には縫製に直接関わる部門と間接部門がありますが、これらを合わせた全作業者ベースで縫直枚数(縫う枚数)が増える柔軟な態勢を整えます。時間的ロスのない工程間の連携を常に目指す必要があります。その作業配分を予測するのが縫製作業手順の分析となります。

462. 縫製工程の分析
縫製の各工程の技術難度、工場全体での作業者の技術のバランス、人員編成をもとに工程配分を決め、機械のレイアウトを設定します。ここでの判断基準は作業のピッチタイムであり、難度が高いと予測される工程は、サポートできる機材を用意して編成します。生産は計画通りにはいかないのが常識と捉え、リアルタイムで改善できる仕組みを準備することが大切です。

463. 縫製難度の分析
縫製難度の分析は、作業者の技術レベルを把握し、多能工へと育成することが目的となります。難度が高い工程では仕掛り品が滞留する確率が高くなりますが、事前に縫製難度を分析し、作業者間で共有することによってサポートし合える態勢を整えることができます。その繰り返しによって多能工へと育っていきます。

464. 工程編成
各工程で作業の内容・難度が異なるため、作業時間も異なってきます。そこで、各作業者の受け持ち時間を均一に近づけるために行うのが、工程編成となります。生産国によっては工程別に作業枚数に応じたインセンティブが決められているケースもありますが、少量生産の場合はライン内の仕掛り品を少なくする工程編成が有効となります。

465. 縫製基準の設定
縫製基準とは、各工程の縫製手順と仕上がりの品質基準です。工程によってはパーツの仕上がり見本を用意することも必要で、ミシンのスピードや縫い止まりの位置、布の持ち方なども作業指標として指導します。基準を満たしていない仕上がり品は前の工程へ戻すことが基本となります。不良を次の工程に送らないことを習慣化することで、生産性を向上させるチームワークが醸成されていきます。仕上がった商品を検品するのではなく、各工程の作業者が作業中に品質を認識することが重要になります。

466. QGによる品質管理
QG(Quality Gates)による品質管理とは、商品の仕上がりについて統計をとり、品質のバラツキを分析し、その原因と対策を導き出すことです。技術部門は、事前に品質基準を把握し、検査要点を設定し、各工程を管理します。QGは現場との連携が大前提であり、各工程の時間単位の検査統計に基づいて現場が機能することが重要となります。

467. 検針と出荷管理
商品の検針条件と、梱包サイズやケース入り枚数などの確認を行います。生産国によって気候が異なるため、保管などに関する対応が重要になります。これら工場の技術部門の業務対応に関する情報は、常に企画・設計部門と共有します。

468. 生産システム
生産システムは、生産国の労働環境や文化的背景も影響してきますが、共通して必要なのは「作業の進捗状況が目で見て分かる」ことです。作業の無駄をリアルタイムで見つけられるからこそ、作業者の連携によって解決していくことも可能になります。これは、現場の作業者が適正な仕掛り数量を判断することにもつながっていきます。生産システムはバンドル(規定数を決める)、1枚流し、ハンガーの3つのシステムに大別され、その他にもシステムがありますが、それぞれの特徴は次の通りです。

469. バンドル生産システム
生産工場の多くが、このシステムを採用しています。バンドルとは、裁断されて仕分けされたパーツの束を意味します。この束ごとに作業者は各工程の作業を行い、束の数量を管理することによって仕掛り数量を判断する仕組みです。大量生産では1バンドルの枚数が多くなります。

470. 1枚流し生産システム
ロット生産では、例えば各工程で100枚のパーツを縫い、組み立てる。これに対して1枚流しでは、1人の作業者が立ちミシンで全工程を受け持ち、1枚の服を完成させます。これを100回繰り返すと100枚が縫い上がる。多能工に適した方法と言えます。このシステムの考え方は、作業における「探す」「確認する」「取る」「置く」などの無駄を省くことです。常に仕掛り数量が目で見て分かるというメリットがあります。デザインの切り替えが多い多品種少量生産に向くシステムです。

471. ハンガーシステム
仕掛り品をハンガーに吊り下げ、各工程の作業状況に合わせて物流管理をするシステムです。パンツなどの縫製では作業を軽減できます。他にもハンガー物流を要する商品で作業工程ごとに進捗を管理できるというメリットがあります。
他にも多くの生産システムが研究されているが、おおむね仕掛りの管理に重点が置かれています。

472. 裁断の工程
縫製ラインと同様に、裁断でも工程時間の管理、仕掛り品の数量管理が重要で、裁断枚数はアパレル企業と連携される仕組みとなります。
この段階では計画した枚数に応じた数量の副資材が手配されています。表地の裁断で減産が発生した場合は裁断作業を止め、アパレル企業の指示を仰ぎます。納品できる数量のバランスをとり、偏ったサイズのみを生産しないようにするためです。したがって、副資材の品質管理は生産工場への納入前に徹底します。
裁断は生産の準備段階と位置づけられ、「商品の品質は地の目がすべて」と言われるほど、裁断作業は重要となります。

473. 検反
入荷した生地を検反報告書に基づいて確認し、相違点を見つけ、1反につき2人の作業員で不良箇所にマークを付けていきます。

474. 放反
丸巻きになった原反を広げてリラックスさせ、生地の縮みや伸び、歪みなどを解消します。裁断後に生地が変形しないよう、生地を元の状態に戻します。放反は24~48時間で設定し、開始時間の表示ラベルを付けて管理します。

475. マーカーの確認
入荷した生地に対して、生地幅、色調(生地ごと、生地内)、パーツ位置などに問題がないか確認します。色差などは生地の両端10cmの位置と中央をミシンで縫い合わせて確認します。その後、生地に型紙を重ね、生地の状態に合わせて裁断のガイドラインとなるマーカーを入れていくマーキングとなります。この工程の判断により、縫製の作業効率にも大きく影響します。

476. 延反
裁断するために生地を重ねる工程を延反と言います。裁断の精度を確保するため、生地に応じて裁断台に積み上げる高さを設定し、これを厳守します。地の目の確認も重要となります。横地の目が傾斜したまま裁断すると、仕上がった商品も生地が傾斜したB品になってしまいます。このようなロス率も認識して作業に当たります。柄合わせを要する場合は、着要尺で縦・横の柄を合わせた延反になります。この場合は、より正確に柄を合わせられる遠赤外線(レーザー)を使った延反も有効となります。

477. 地の目の確認
生地の端と横地の目の傾斜に注意を払います。形状が崩れやすい生地は、芯の接着工程でも紙で挟むなど、地の目が流れないようにする対応が重要になります。入荷した生地の状態を裁断前に把握し、地の目の傾斜の具合や柄合わせの対応方法、その品質基準を各工程が共有します。

478. 裁断
近年はCAM(自動裁断機)を活用した裁断が多いですが、手動裁断と同様に素材特性を考慮し、刃を入れる方向やバンドナイフを活用するかどうかを検討します。常に裁断精度を高めるという認識が重要となります。

479. 仕分け
裁断されたパーツごとに生地別に番号を付けて仕分けします。工場の管理体制によって仕分け方法は異なりますが、マーカー通りに近接するパーツをまとめます。

480. パーツの検品
検反時の生地不良に関する情報を考慮し、各パーツを検品します。生地の品質基準に沿って確認し、100%の良品を生産ラインに投入します。

481. パーツの交換
パーツ不良品の交換です。同じ原反から色調を確認し、差し替えます。

482. 芯地
副資材は、企画・設計段階で種類ごとに作業条件が指定されます。芯地も同様で、条件を確認するとともに、接着機器の温度や時間、圧力の管理状況を把握します。また、現場の作業環境が変化したときはもとより、日産の作業でも、仕上がったパーツに対する定期的な確認が必要です。

<芯地の使用目的と留意点>
・シルエットを作り、それを補強し、形崩れを防ぐ
・芯の型紙は表面より2mm小さくする。生地端の厚みを考慮し、5mm小さくすることもある
・芯の地の目によっては、縫製での調整を行うかどうかの判断が必要
・身頃の部分芯は、生地表面の風合いに違和感を生じないか十分に検証する
・芯貼りと芯無しのパーツでは生地の縮みが異なり、柄があればピッチは異なると認識する

<芯貼り作業工程の注意>
・プレス熱による縦・横の伸縮性と、アイロンスチームによる伸縮性
・生地の地の目が曲がった状態で芯を貼らない
・ソフトで地の目を通しにくい生地は、紙に挟んでプレスをする
・常にプレス機械内の温度変化を確認する
・プレス機による伸縮寸法の変化を簡易的に測定する→30cm×30cm四方の生地の縦地の目、その内部の20cm×20cmの位置に印を入れる。熱プレスをした場合とスチームプレスをした場合で印部分の伸縮率を測定する

483. バンドナイフ
バンドナイフでパーツを粗裁ちした後、芯接着パーツを裁断します。バンドナイフは裁断の精度が高いですが、刃の研磨で出る鉄粉の処理が必要になります。

484. 裁断後
裁断したパーツを商品別に管理する棚に入れます。この棚によって、裁断の進捗状況が目で見て分かる状態になります。常に整理整頓し、パーツを探す無駄が起こらないよう活用します。

485. 生産:前工程と後工程
生産ラインには、前工程と後工程(組み立て工程)があります。2つに工程を分けるのは、自動機および半自動機を効率的に稼働させるためです。ただし、機械を活用するときには、仕上がりの風合いが手作業とは異なるという認識を持つこと、またサンプルの製作段階で仕様についてアパレル企業と連携しておくことが必須です。

486. 前工程~パーツの準備
前工程の作業内容は、2つの意味があります。1つは、各パーツが自動機の縫製に対応するよう事前に処理すること、もう1つは各工程に要する時間のバランスをとることである。例えば、工程を分けることができず作業に180秒かかる工程Aがあるとする。他の工程は90秒以内で収まる場合、工程Aの前の工程がその作業を補佐する(次の工程に投入する前に処理できる工程に限る)。
前工程で重要なルールは、後工程が一定時間(例えば2時間)で縫う必要枚数分を、仕掛り品として準備することです。それができた段階で、前工程の作業者は後工程に加わります。つまり、全作業者が縫直枚数を増やすことに集中するのです。これにより、生産ライン全体の作業ピッチタイムのバランス化を図ることができます。

487. 後工程~パーツの縫製と組み立て
ライン工程の作業内容は、各パーツを縫う工程と、それらの組み立て工程で構成されています。ラインに投入されたら、定められた時間内で縫い上げていきます。品質を安定させるためには、不良品を組み立て工程へ送らない仕組みと、仕掛り品の枚数が作業者に目で見て分かる仕組みが必要になります。

488. 組み立て工程の作業配分の捉え方
工程は技術部門で綿密に分析されますが、それは参考資料と考えることが必要です。常に作業者が自ら技術レベルを高めていくこと、そしてスムーズにいかない工程を補い合えるチームワークを育てていくことが重要だからです。そのチームワークによって、当初設定した工程ごとの作業配分よりも多く、効率的に生産できるようになり、各工程の作業者が多能工へと育っていきます。

489. 生産工場の人員編成
生産工場は全作業者による縫直枚数を把握し、適正人員を分析する必要があります。目的は、裁断から出荷までのリードタイムの短縮です。それを可能にする各工程の適正人員は、組み立て工程の生産枚数をもとに判断します。

人員編成は生産ロットや生産アイテムに応じて時間単位で変化します。それだけに全作業者が柔軟に作業をできるようになる工場経営が求められます。40年前の日本の服作りは、1ライン当たり30人ほどの単工程で編成されていました。その後、中国での服作りが20人編成から始まり、現在は10人でも可能になっています。次代の人員編成は組み立てで3人が生産面・コスト面でも適正になると想定され、この小チームを有効に機能させる経営が重要になります。

現場には作業者自身が創意工夫できる環境が必要であり、それが物作りの原点です。毎日同じ作業を繰り返すが、創意工夫して作業環境を整備し続けることで、一人ひとりの技術力は見違えるように伸びていきます。

490. まとめ・仕上げ
組み立て工程で縫い上げた商品を、手針作業および特殊機材によって加工します。このまとめ・仕上げには次のような業務があります。

491. ボタン付け、穴かがり
ボタン付け作業には、主に手付け、機械付け、半手付けがあります。針数、根回し数、縫い止め位置などの明確な指示が必要です。穴かがり工程は一般的に機械で行うことが多く、生地によって先メス・後メスなど対応が異なるため、生地の特性を理解しておきます。

492. まとめ
仕上げの手まつり作業は、糸のゆるみ、強さ、表にひびく加減などを作業者が共有することが必須です。感覚的な指示ではなく、0.5mm、0.9mmなど数値で示します。作業中には必ず手元にサンプルを置きます。

493. 仕上げプレス
商品の“顔”を作る作業です。量産に入る前にアイロンスチームで生地の伸縮率と規格寸法を確認しておきます。また、商品の風合いを確認できるサンプルを参照しながら仕上げプレスをする習慣をつけておくことが重要になります。とくに気をつけたいのが、糸調子です。強く縫い込まれている商品は縫い縮みになっていることがあり、プレスで美しく仕上げても輸送中に戻ってしまいます。このような問題を発見するのも仕上げプレス工程の大切な役割です。

494. 特殊加工
縫い上がった商品に洗い加工などの特殊加工を施す場合があります。このような加工をする際は、企画・設計側と加工方法だけでなく、縫製仕様も併せて検討します。刺繍、製品洗い、プリントなどの加工がありますが、外注業者に依頼することが多いため、事前の作業分析、品質基準の連携が重要です。

495. 下げ札付け、出荷
検査の完了後、下げ札を付けます。ここで重要なのは、出荷までの作業動線を明確にし、良品と不良品の各動線を厳守することです。商品の修理記載カードは最後まで外さず、再検査の合格認定後に出荷される管理体制とします。検針後に梱包作業となりますが、商品を保管しておくドライルーム、検針ルーム、梱包ルームなどの作業人員の確定、担当作業者以外の侵入がない管理体制が必要となります。

496. 工場内の整理整頓
工場内は常に整理整頓し、各部門の作業進捗状況が目で見て分かるレイアウトが必要です。資材入荷から商品出荷に至るまでの動線を設計し、全従業員が動線を見れば何がどんな状況にあるのかが分かる態勢を整えます。

497. 検品・出荷
一般的には海外生産工場で縫い上げられた商品が、そのまま店頭へ送られることはありません。第三者機関などの検査を経て、品質基準に達したもののみが出荷されます。

498. 第三者機関による検品
海外生産では、第三者機関による検査・認定後に出荷許可となる契約もあります。検査の品質基準が明確で、サプライチェーンの各企業が同じ認識に立てることが重要となります。検品作業、修理、不良商品の処理などのコストは、すべて製造原価に含まれます。それらの発生をコントロールできるのは縫製の現場となります。工場の業務を分析し、常に管理体制を改善する努力が求められます。

499. 検針、X線検査への対応
検針基準は各国で異なります。日本の生産管理基準では折れた針も復元して検査機関の管理者に提出する必要があり、仕入れ針と不良針の本数を確認できなければなりません。検針機に対応できない商品は、X線検査が行われます。このような基準は発展途上国では厳しいように感じますが、服作りの現場には作業基準を明確にする姿勢が不可欠となります。品質を管理できることで初めて生産効率が生まれます。

500. 商品の保管・管理
海外からのコンテナによる輸送期間は1週間から1カ月間と、国によって異なります。コンテナ内は過酷な環境になるため、商品が工場にある段階でのドライルーム保管など管理を徹底することが重要となります。生産国からの輸送で想定される問題は、梱包内への害虫の侵入、カビの発生ですが、これらは工場の管理体制を徹底することで阻止することができます。

501. 輸入国のプレス仕上げ
きちんと縫われていない商品の形状は長期間の梱包によって崩れるということを、企画・設計部門と生産工場は認識していなければなりません。形崩れさせないための基本は縫製技術です。縫製力を生かすためにも、アパレル企業は企画段階で工場と連携し、設計技術の向上を目指すことが望ましいと考えます。

502. 縫製で起こりがちな問題
生産(縫製)段階で起こりがちな問題について、その原因、解決策、留意点を解説します。生産に際しては様々な問題が起こりますが、主に生地の特性、型紙仕様、機材調整、縫製難度の4つに分類し、原因を発見して解決策を導いていくことがポイントになります。

503. 問題1 左右対称に仕上がらない
①裁断後の寸法、地の目の流れ、ねじれを確認する
②身頃単体を縫製する段階で左右対称となる合印の位置を確認する
③ポケットの位置など、左右対称になるべきものが正しい位置にあることを確認する
④どの工程で発生する問題かを特定する
⑤前中心の見返し付け、ファスナー付けの段階で左右非対称が発生しやすい
⑥ファスナー付けなど、右身頃は上から、左身頃は下から縫製する場合が多い
⑦同方向の縫製もしくは合印で解決する

504. 問題2 前中心の裾が左右段違い
①前中心の見返し付けなど、地縫いの糸調子が原因となる縫い縮みを確認する
②縫い縮み分を裾の始末で2mmほど調整する
③アイロン工程の裾始末でキセ分量を確認する

505. 問題3 パッカリング(縫い縮み)が起こっている
①地縫いは、素材に合わせて糸調子を最弱に調整する
②最弱に調整したら、裏地などの薄い生地で糸調子を確認する
③地縫いをした後、アイロン工程前に糸調子の適性を判断する。アイロン処理でパッカリングを消すという認識は誤り

505. 問題4 針交換の重要性
針には主に次のような問題が発生する。
・針先潰つぶれによる生地の糸引きキズ
・生地に対して針の太さや形状が合っていないために起こるパッカリング
・針が曲がり、ミシン釜との接触により高熱を帯び、糸切れや針穴キズが発生する
・針の曲がりから、生地の厚みが異なる箇所でミシン目飛びが発生する

このようなことが起こらないよう、常に針の状態を確認し、適度に交換する。針先の潰れを作業前および定時に確認する。
①作業者は上糸切れが発生したら、針の損傷を疑う
②自動機は比較的太い針で縫製することになるため、生地の許容度合いを確認する

506. 問題5 身頃とパーツに色差が発生
①生地の染色特性を認識し、生地端10cmの位置と中央を縫い合わせ、色差を確認する
②生地のマーキング(型入れ)でパーツの位置を確認する
③原反に染色の問題がある場合は、商品に色差が発生しにくいパーツ位置を判断する
④差し込み裁ちなどにより商品に光沢感の誤差がある場合は、許容基準を確認する
⑤入荷原反に色差がある場合は、裁断前に染色ロットを区分して基準を決める
⑥ビーカー染と現物生地の検証は必須。生産工場との連携が重要

507. 問題6 生地柄の指定と柄合わせに関する問題
①生地端などの緯糸の傾斜を確認し、生地中央と端の誤差をセンチ単位で検証する
②マーカーのパーツ位置を確認し、商品の仕上がり具合を検証する
③生地の特性を把握し、斜傾の許容範囲と対応方法を明確にする
④柄合わせが必要な裁断には、工場の対応力に応じた計画が必要
⑤生地の柄ピッチは、原反の始めと終わりで異なるという認識を持つ
⑥企画段階で、柄合わせをする箇所の優先順位を検討しておく
⑦柄合わせの地縫いは、パターンシーマーなどの縫製型による処理が有効
⑧柄合わせは裁断から縫製に至るまで、生産コストの分析が必要

508. 問題7 アイロンのアタリが発生
①最も多い問題は、縫い代のアタリが表面に現れること。原因は生地厚みの段差である。アイロン作業時にかかる圧を意識し、アイロンを浮かせる感覚で仕上げる。アイロン台のバキュームが強くてもアタリが発生するので注意する。縫い代の重なりが多い場合は、裏側の縫い代のみ空くことが有効
②素材の風合いを損ねる場合は、当て布を活用する。アイロンマットは生地別に用意する
③アイロンスチームの適正な配管蒸気圧を認識する。スチーム圧が低ければ、水分が多く含まれ、商品に風合いの変化や水アタリが現れる。中間アイロン工程でも、素材特性に応じたスチーム量を見極める

509. 問題8 ステッチ幅の不揃い
①ダブルステッチは、2本針ミシンのゲージを指定する
②2本針が困難な場合は、1本針を2種類の段違い押さえにして2工程で対応する。飾りステッチは、ゲージやアタッチメント(押さえ)の活用が必要となる
③デザインステッチを多用する場合は、アタッチメントを活用できる仕様を検討する。作業者の技術に頼らない対応が品質の安定につながる

510. 問題9 ステッチ糸の配色が上糸と下糸で異なる
①縫製手順によっては上下で異なる糸色での作業が困難な場合があり、仕様を検証する必要がある
②ステッチ糸の番手が太い場合は、糸をつなぐ箇所を減らす判断が必要。ステッチの配色では、上下糸の番手を判断する

511. 問題10 返し針の不足
①ステッチおよび地縫いの返し針不足は、ほつれなど重欠点の不良となる。本縫い返し針数、ステッチ返し針などを、商品に応じて明確に規定する。糸をつなぐ場合も、仕様の箇所に応じた規定が必要
②糸の種類や番手により、問題の発生率は異なる。工場の取扱商品から対応できる糸があるかどうかを確認する。糸の種類はミシンのスピードにも関係するので、生産性を考慮した判断が必要。手縫いなどのまとめ作業にも同様に、縫い止め始末などの規定が必要

512. 問題11 ダーツが縫い消されていない
①原因は、ミシンの地縫い不足とアイロン処理。ダーツは直線ではなく、滑らかな曲線がダーツ先に消えていくイメージである。ダーツ先の地縫いは1針落とす必要があり、アイロンではエクボ(くぼみ)を作らないこと
②ダーツの地縫いは、ゲージを活用することで安定した縫製が可能になる。アイロンプレス台の形状も、デザインに応じて変えることが有効
③ダーツ先から返し針を丁寧に行い、縫い止まり寸法を確認する。ダーツは中間プレスで美しく仕上げる

513. 問題12 襟の形状が左右不揃い
①襟先が揃わない場合は、襟作りと襟付けの工程から原因を特定する
②襟作りにはパターンゲージを使用することが有効。表襟のいせ込みは、3Dパターンゲージで行う
③襟付けでは少しのいせ込みでも襟先のハネが発生する。肩合わせなどの襟ぐり寸法を仕様通りに仕上げること

514. 問題13 ポケットフラップなどの形状の問題
①量産では、パターンゲージを使った縫製が必要
②地縫い後のアイロン工程で、裏面のキセ分量に注意する。アイロン作業は、仕上がり形状の型を作成して行う
③ポケットは中間アイロンで美しく仕上げることが重要。最終プレスは凹凸によるアタリが懸念されるため、困難と認識すること

515. 問題14 裏地の吹き出し、表地との吊れ
①一般的な原因は、生地の厚みにより、ゆるみ分量が不足することにある。サンプルの段階で、量産時の裏地のゆるみ分量を把握する必要がある。型紙上では裏地にゆるみ分量があるので、その適性を分析する
②デザインに対する裏地のゆるみ分量の許容度合いを検証しておく。表と裏の添い具合は、品質、生産性に最も影響することを認識する

516. 問題15 刺繍とプリントの位置の問題
①刺繍およびプリントは裁断後の加工になるため、問題を想定した作業指示が必須。加工する位置を指定した型ゲージが必要
②仕上がり位置も、優先して測定する箇所を決めておき検証する

517. 問題16 仕上がり寸法の問題
①仕上がり寸法は、デザインに応じて測定方法を明確にする。規格寸法との違いは海外生産で多く発生する問題であり、気候の変化や検査方法に関する認識違いなど原因を特定する連携が必要。仕上がりサンプルを提示することが有効
②縫製の各工程で仕上がり寸法を確認する習慣が必要である。寸法不良を後工程に送らないことが、組み立てラインの作業効率を上げる

518. 問題17 縫製工場のレイアウト
縫製工場のレイアウトで重要なのは、資材入荷から商品出荷に至るまでの動線が明確で、各工程・部門の適正な仕掛り数量を管理できることです。品質管理では、不良発生の原因を分析し、生産投入前に解決しておくこと、この習慣が工場の技術力を培ってきます。

商品の動線で問題が起こりやすいのは、不良が発生してから修理対応までの間です。正規の動線から外れた商品は、ラベルを付けて区分する必要があります。縫製工場は裁断から出荷までの作業規程を厳守することが、作業の無駄を発生させないことと直結していきます。

Fashion Creator magazine vol.9
生産工場におけるプロセスは、以上となります。


今回ご案内した内容は、1400人の運営体制ですが
国内縫製30人体制でも、同様のプロセスは必要です。

事業規模が小さいという理由から、外部に依存する
その意識から、経営する発想は衰えていきます。

私が 繊維のことから、お客さまの満足まで
すべてのプロセスをご案内していく理由は

予測をするビジネス思考から離脱するためです。
お客さまが見える状態から、モノ創りができます。

すべてのプロセスを把握することで
いま企業で、企画や生産に取り組んでいる方も
自立をするための構図が描けるようになります。


モノを創るロス率、製品の利益率、資源の再利用
お客さまも、すべてのプロセスを見ることができます。

次世代のビジネスは・・・
それが見えることを恐れてはいけません。


私が、 若い方へ伝えたいことは、
心の在り方に拘ることが、ビジネス基盤になります。

社会で自立をするには、何の為に事業に取り組むのか
それを心に描けることが、重要になるからです。

心の原点があることで・・・
いろんな経験が 活かされていきます。

残念ながら、学校では 学ぶことはできません。

流行りのビジネス書を読みあさっても
あなたらしいビジネスは、生まれてきません。

そして、これだけは言えます・・・
楽にお金を稼ぐ方法はありません。

人間は、王道を歩けば、
自分で 考える知恵が 身に付きます。

何のために 事業に取り組むのか・・・
心の中で、模索し続けることです。

夢を叶える・・・それは
何歳になっても、いいじゃないですか

人生は、急がなくていいんです。

何のために生きているのか・・・
私は、1枚の服作りから伝えていきたい。

長々とお付き合い、ありがとうございます。
今年の6月は、さらに暑くなりそうですね

皆さまも、十分ご自愛くささいませ・・・合掌。
2023年5月27日 風待月へ 向けて 水谷勝範

Webからファッションを創る、それが私たちのプロジェクトです。服作りとはいえ、私たちが大切にしていることは、お互い共存し成長できる社会になることです。皆さまとの出会いを愉しみにしております。水谷勝範