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#デザイナーになったわけ

幼い頃、裁断クズに潜り込み
いつの間にか寝てしまい

布団の中で朝を迎えたことを
いまでも記憶に残る・・・

母の介護ができたのは
その記憶があったから・・・

私が・・・
デザイナーになったわけ

タイトルは、大袈裟ですが
坊主頭の中学生が・・・

はじめてコレクションをみて
美しさに感動したことが始まりです。

原点は、母の内職から始まり・・・
モノがない時代の波に乗せられたのでしょう。

愛知県に蒲郡という綿産地があり
織機のおじさんから、招待状を頂きました。

野球少年には、ショーに興味はなく
東京へ行けることが、嬉しかった記憶です。

三宅一生さまのコレクションを最前列で
パリコレモデルの美しさに感動と夢の世界・・・

こんな世界があるのかと
三宅一生さまへの憧れが・・・
ファッション産業へ夢を抱く源でした。

しかし現実は、技術を習得する日々で・・・
夢の世界とは、かけ離れていると想っていました。

しかし、恩師からパリを目指すなら一芸を貫けと
その言葉を信じるしかありませんでした。

正直、イタリアの職人、フランスのモデリスト
彼らに出会うまでは、希望は持てませんでした。

20代の縫製技術を学んだ時間、
30代のモデリストを志した時間、

40代のオーダー職人としての時間
50代の海外生産工場経営者として時間、

そして、ようやく60代・・・
いまデザイナーとして、立ち上がるべきだと思えます。

私たちのファッション産業は、課題を抱えていますが
間違いなく、無駄のない産業に変わります。

その理由は、世界中の若者が
人間として正しい道を歩み初めています・・・

彼らは、廃棄のムダ、差別を許さないからです。

私がデザイナーとして歩む道は、
今までの産業構造から、離れたモノ創りを選択をします。

一人ひとりの人生観に向き合う・・・
それが、私のデザイナーとしてのモノ創りです。

『Web からファッションを創る』
これが、私のテーマですが・・・

ファッション産業は、原料から糸を作り生地を織る
アパレル企画から生産まで長いプロセスがあり小売へ

私が目指すのは、企画から生産設計まで
モデリスト業務の自動化です・・・

その目的は、人間の労働価値を明確にするためです。

私は次世代へ向けて、消費を拡大する思考はできません
大量生産するモノ創りは、必要ないと考えます。

なぜならば・・・
流行を創り出すモノ創りの30%は無駄になります・・・
その産業構造を、次世代の若者は許しません。

勿論、安く愉しめるファッションは必要と思いますが
・・・私が、取り組む課題ではありません。

私がデザイナーを決意した目的は、
1枚のモノ創りを可能にする、仕組みを創るためです。

デザイナーを志す若者が・・・
モデリストを経験し、自立できる世界を創るためです。

初めてみた三宅一生さんのコレクション
当時、感動した同じ気分を想像できます・・・

人生のビジネスに大切なのは、
・・・ 心がウキウキする創造が必要です。

私には、人と共に生きる・・・
そんなデザイナーが 似合っています。

今回、note さまのご案内から・・・
人生を振り振り返る機会となり感謝します。
ありがとうござます。
水谷勝範

Webからファッションを創る、それが私たちのプロジェクトです。服作りとはいえ、私たちが大切にしていることは、お互い共存し成長できる社会になることです。皆さまとの出会いを愉しみにしております。水谷勝範