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ホットプレートのデザインと食卓の変化-どうなるこれから?-


こんにちは、はじめまして、みずたまです。

プロダクトデザインと食研究が趣味です。
新年なので、noteをはじめてみました。
家電の中でも面白い
ここ10年くらいでとても、変化&進化したホットプレートについて総特集してみようと思います!

ホットプレート最新動向2023

まずは最近のホットプレートからご紹介

BALMUDA ホットプレート

お家が高級鉄板ダイニングになるみたいな
バルミューダから発売されたホットプレート
体験価値が重視される今にぴったりなデザインですね


もう一つの進化の方向性はこちら
ホットプレートの食器化

recoltoホットプレート

もはや、食器。収納も美しいし、
出すのもよっこいしょとならない
素敵なデザイン。

recolto ホットプレート 収納時

この2つの方向性が直近のホットプレートデザインのトレンドです。

ショーとしてエンタメにするか、食器の延長として
自然に食卓に取り入れるか。

いずれにしても、いつもの大皿料理を
華やかにしてくれるには最高の器ですね。


では、いつからホットプレートのデザインが
洗練されてきたのか、遡ってみましょう


ル・クルーゼを持つ憧れからはじまる
ホットプレートのデザイン革命


ル・クルーゼ

ル・クルーゼが流行ったのが2000年代半ば、
当時はカラフルなテーブルウェアがトレンドでしたね。

その中で2014年に発売されたのが
BRUNO ホットプレート
当時はホットプレートといえば大人数で
大きく、焼肉、お好み焼き、餃子、たこ焼き
を作るのがメインの用途で
デザインは黒やシルバー系で10000円くらい。
もしくはたこ焼き専用の1000円くらいで買える赤いもの。
その中で、圧倒的な異色さで発売されたのがこの商品。


BRUNO ホットプレート2014年発売商品

2000年代半ばから流行ったル・クルーゼに
どことなく似ている象徴的な赤色
インスタが流行り出したタイミングでの、真俯瞰からのおしゃれな写真
たこ焼き器のメインのメニューはアヒージョ

たこ焼きプレートで作るアヒージョ

日本のホットプレートの家電メーカーが、使い勝手や、火の通り、収納性を競う中で
使い勝手よりも、デザイン性を圧倒的に優先して作られたBRUNOは、それまでのホットプレートの概念を大きく変えました。


BRUNOホットプレートブームの振り返り



この半年後にはよく似た製品が世の中に溢れ始めましたが、BURUNOのホットプレートまで潔くデザインに振り切ったものはなかなか発売されず、
2014年以降、約10年間、ホットプレートといえばこれ、を貫き通せた点はは本当にすごかったです。

BRUNOがマーケティングとしてすごくよくできているのが、
・結婚祝いにちょうど良い価格帯とサイズ感
それに付随して、プレゼント用のパッケージが用途に応じて選べる点。
また、
・限定カラーや、キャラクターコラボなどで、今しか買えないかもという要因を作れた点。

通常の調理家電は壊れたから買い替える、
必要不可欠になったから買い替えるために売場に行く
という能動的な行動から

BURUNOのホットプレートは
限定カラーを雑誌で見たから、雑貨売り場で見かけたから、プレゼントを色々探しておすすめされていたから
など、調理家電の買い物のジャーニーを変化させた点が、調理家電業界に革命をもたらしたと言えるでしょう。

ただ、一方でル・クルーゼが大衆化し、特別なものではなくなってきた今、BRUNOも同様に普及が進み、いい意味でもわるい意味でも特別感は薄れてきました。

また、世の中もインスタの真俯瞰写真が流行った頃から、真似できるような動画や体験型のものが流行る中で、また新しいホットプレート革命が2023年は出てきました。

今年はどうなる?ホットプレート

2024年もホットプレートが、食卓や食生活をどう変えてくれるのか?とても楽しみですね。

世の中の今は
・共働き増加による、家事への負担大
・生活を楽しむ手段が多様化
(料理や食よりも、動画やSNSやゲームで手軽に楽しめるコンテンツが豊富)
・食費の高騰
など、多様な背景で、食卓以外で楽しみを見出す
傾向があるかと思います。

ただ、ホットプレートは
食卓で家族で料理という家事をシェアできること
料理が1品でもエンタメになること
節約食材でも、ごちそうに見えること
という価値を発揮できる家電だと思っています。

エンタメに振り切るバルミューダ方向か、
手軽に食卓に出せるrecoltoのような食器方向か、

2024年はコロナも落ち着きを見せつつあるので、
みんなで食卓を囲む楽しさが戻ってくる1年になるといいなと思っています。

BRUNOが、キッチンに眠っている人もぜひ、
出してみてはいかがでしょうか?

また別の機会に、今年ならこれ作れ!
ホットプレートで簡単&節約&豪華&楽しいレシピ
なども紹介できればと思います。

さいごに

書ききれませんが
BRUNOのホットプレートが生み出した、
卓上での華やかなインスタ映えする料理、
ビビンバや、ペッパーランチ風など、米料理をホットプレートで作ることを広めたこと
チーズタッカルビなど、おかずを食卓で作ることを広めたこと
などなど1つの商品が日本の食卓を大きく変えたのは本当にすごいし、素敵なことだと思います。

これからも、ウォッチして面白いものがあれば発信して行きますね!

※文中の画像は、各社リリースよりお借りしております。

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