推しが欲しい

みんな、「推し」っているのかな。
そういえば私、推しがいないな。

当時は「推し」という言葉を使っていなかったと思うけど、私の「推し」を持つ人のイメージは、学生時代にジャニーズ大好きだった友達が部屋中に好きな人のグッズを飾って熱量高めに話す、みたいなこと。
普段使い道のないキーホルダーや缶バッチを買い込んで、雑誌で情報を仕入れ、いつかコンサートに行きたいとお金を貯めていた、あの子の活動が思い浮かぶ。
完全に生活に浸食していたし、年中推しのことを考えていたし、なによりとても楽しそうだった。

これまでに好きな人とか好きなチーム、好きなコンテンツ、好きなアイテム、好きな活動はいくつもあった。
新しいことを始めるのに抵抗がないし熱しやすいので、一時期ハマって生活がそれ一色になることも多い。
お金も時間も一点投入するので、そういう意味では推し活動と言ってもいいのか…?

でもなあ、「推し」っていう感じじゃないんだよなあ。
私の場合はどちらかというと「マイブーム」とか「今ハマっているもの」っていう期間限定感があるのよね。

ジャニーズ好きな友達も今どうなっているのかは分からないけど、おそらく熱量の差はあるだろうけど長く応援していると思う。

あ、「応援」なのか。

私の好きなものは、私が楽しむためにしていることで、期間限定感があるのも消費している感覚があるからなのかもしれないな。
そういえば人でも物でも「応援」しているものってあったっけ?
つい自分を優先したくなるけど、「応援」したくなるものが欲しいなあ。
だって「応援」している人ってすごく楽しそうなんだもん。

少し疑わしかった「人のためなら頑張れる」、「見返りなんていらない」の言葉が真実味を帯びてくる。
というわけで私も「推し」を探してみよう。


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