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最近なんだか集中できない理由5選

最近、仕事は絶好調なのだが、職場で心穏やかに過ごせないことが多くなって来たと感じるので、思い当たる節をちょっぴり書き出してみた。

デカい声が気になる

電車の中で大声で話す人はそれほど多くないと思うが、職場は酷い。「仕事すべきところで仕事している」という自意識からなのか、とにかく声の大きさが直接脳みその中に届けられるようなデカさなのだ。いや、大きさというよりも、周波数かも知れない。ひょっとすると、話している本人の態度の大きさも影響しているのかも知れない。いや、人を見た目だけで判断するのは良くない。見た目だけではくて態度と音声だけど。とにかく、(物理的に)お近づきになりたくないのだが、間違って近くに座ってしまうことがあるのだ。気が付いたら(気になったら)自分から席を移動すれば良いのだが、ディスプレイの影に隠れているのが不意打ちのように現れ、デカい声のみが脳みそにデリバリーされるのは、全ての思考力を奪われるだけに辛い。

挙動不審さが「beyond language」

視野に入ってしまったたら「負け」とでも言いたくなるほど、挙動が不審な人がいる。視野に入らないよう入念に座席の配置戦略を練るのだが、後出しじゃんけんのように、隣に座られてしまうことがある。
いつものルーチン張りに何度もウェットティッシュを取り出し、念入りに机を2度拭きした後、その使ったウェットティッシュを机の上の端に放置。
潔癖症なのか神経質なのか無神経なのか。それにしても、隣の机との境界線のところに置かれた使用済みのウェットティッシュが物凄い存在感を放っている。
本人が、話の途中の変なところで突然笑ったり、発言時にシーハーとよだれを啜るような音を出したり、的を外した発言の語尾がごにょごにょと意味不明になるといった些細なことは許そう。それくらい使用済みのウェットティッシュの「白さ」が私の集中力を奪うのだ。

増殖し続ける目立ちたがり

時代なのだろう。もはや「謙虚さ」とか「目上を立てる」という言葉は死語になったと感じる。とにかく(自分が)認められたい、メディアで出て業界で一目置かれた存在になりたい、影響力のありそうな人にうまく取り入って便宜を図って貰おう、という態度を堂々と取るタイプの人が増えた。酒が入ると「(俺は)偉くなりたい!」と絶叫するくらいなので、アグレッシブで大変結構なのだが、一緒に仕事していると、エネルギーを吸い取れるというか、正直疲れる。
なので、日々「お先にどうぞ」という感じで接している。いや、そもそも接しないようにしているのかな。

生成AIが意味不明

職場では、随分前から猫も杓子も「生成AIが~」とか言っていて、いつまで経っても中身のない議論が繰り広げられていることに疲れて来た。
コンサルは金にしたいだけ、ベンダは売りたいだけ、職場は人は何かやった感を出したいだけ、なのではないか、と疑いたくなってくるレベルの案件が多く、なんでもいいからとりあえずやってみよう!的な、全く地に足がついていない曖昧な話ばかりでうんざりする。
要は、チャラチャラし過ぎていて、いら立ちを覚えているのだが、この辺りの打開策の相談は、一人「壁打ち」を生成AI相手にやるしかないじゃないかと発想している自分に気が付くと、ひょっとして「世も末」なのではと思えてくる。

職場は相変わらず諸行無常

「どうせ世の中がどんどん変わってしまうし変えられてしまうのだから自ら変化をリードしよう」といった趣旨のメッセージが職場を席巻している。
実際、女性の管理職比率の引き上げ(現在の上司は女性)、年功序列に拠らない若手の抜擢(昨年は年下上司に仕えた)、中途採用者比率の増加(3割超え)、定年退職を迎えた年配社員の再雇用(60超えても辞めない人増加中)、国籍や採用地に拠らない能力次第でのグローバルで公平な人材登用、男性社員の育休取得と女性社員の産休後復帰の一般化(5年以上前から)、コンプライアンス・ハラスメント抵触基準の引き下げと懲戒の多発(毎月発生)、服装規定の自由化(背広着ていると旧人類)、フレックスタイム制の導入(午前10時に出社して午後3時に退社も)、男女別職制の完全撤廃(人事制度改正)等、ついていくのがやっとで、旧人類の私は、なんだか擦り減っていく感じがしている。
自分は立場だけで態度を変える人があまりに多いのを見て嫌気が差し、自ら椅子取りゲーム競争から下りてしまったのだが、立場が人の能力を育む部分も大きいのが事実だし、本来は他人のことより自分のことを心配すべきなのだ…
5年もすれば、また世の中も様変わりなのだろうけれど、あまりにも変化の激しい場に長くいると、よどみに留まる自分は、なんだかいつまでも変われない古い人間なんだと思えてくるが、流されない人間だと思うことにする。



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