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【東京郊外の原風景】 小宮公園お散歩日記

表紙の写真のように、どこにでもありそうな郊外住宅地の公園の風景。でも、ここは少し違います。

東京都自身が「東京のふるさと」と公言する、昔ながらの雑木林なのです。

それこそ、普通にクマがあるいていた場所です。いまは、標本が公園内の資料館の中で展示されているだけになってしまいましたが。

昔ながらの雑木林だけあって植生が豊か。昆虫も多く、野鳥たちにとって憩いの場所になっているようです。

さっそく公園内を散策してみましょう

実はこの公園、真下にトンネルが通っています。

こんな動画をYouTubeで見つけたので貼ってみました。(注:著者が撮った動画ではございませんが、まさにこのトンネルを通って行きました)

その名も「ひよどり山トンネル」。どこかで聞いたことある名前ですよね。

(畠山重忠の 「ひよどり山越え」の絵)

先ほどのトンネルの真上には、こういう世界が広がっている訳ですね。

手入れの行き届いた花壇には、個性豊かな花がたくさん咲いていてます。

可憐に咲く白いユリや

とても大きな顔をしているハイビスカスや、

小さくみんなで集まって、日向ぼっこしているベーベナもいます。

百日草は、蜜を求めて行き交う虫たちの人気投票会場のようです。

同じ花でも、角度を変えていて見ると

まったく違った印象を受けるから不思議。

背景が花を引きたてているのですね

光の当て方次第で印象が変わるのは、人も一緒かもしれません。

ほんと、花壇の手入れをしてくれている方々に感謝です。

花を楽しんだら、雑木林に戻ります。公園だけあって、手入れが行き届いているなあと感心しながら歩いていると、こんな説明書きが展示されていました。

この状態を維持するには、20年サイクルで伐採が必要なのですね。

そうでないと、極相林になってしまいますからね。

訪れた時間帯のせいか、残念ながら野鳥には出会えませんでした。

見ることが出来たのは、案内板にあった小路の名前と、

資料館に展示されていた写真と、

展示の説明書きと、

標本の剥製だけ。目線の問題かもしれませんが、本物との迫力の違いに愕然とします。

ツキノワクマは、展示ですらこの迫力

クマたちも、いつかまた戻ってくるのでしょうか

蕾が開く音が聞こえるほど静かで、

健気な野花たちが咲く、

かつて武蔵の国だったこの森に、

いつの日かきっと・・・

訪れた後、「武蔵の国」の古地図を飽きもせず見つめてしまいました。
(クリックすると画像のダウンロードページが開きます)

もしよかったら、訪れてみてください。Google Mapはこちら

そういえば、八王子の小宮公園といえば、お隣りが北島三郎さんのご自宅。庭にテニスコートのある大邸宅といえば一軒しかないので、いまの時代、簡単に見つかってしまいますね。本当は、ご自宅で馬を飼いたかったそうですが、近隣の反対で断念されたそうです。

北島三郎さんは、キタサンブラックの馬主であることは有名ですものね。馬が大変お好きなのでしょう。このあたりは乗馬クラブも多く、馬で外乗できるところもあるくらいですから、乗りたいのであれば、わざわざご自宅で飼わなくてもですよね。

大変長くなってしましたが、今日はこの辺で。