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パブリッシャーとディベロッパー

ゲーム会社は大きく2つに分けることができます
「パブリッシャー(販売側)」と「ディベロッパー(開発側)」です
ポケモンを開発しているのは「ゲームフリークス」という会社で
販売しているのは「任天堂」といった具合ですね。

もちろんパブリッシャーの中でも開発タイトルを持っていますし、
ディベロッパーからパブリッシャーになる会社だってあります

今回はパブリッシャーとディベロッパー両方で働いたことのある経験から
これらの会社の違いを紹介させていただきます

■パブリッシャーの役割
パブリッシャーは主に販売を担当しております
「企画」「開発」「宣伝」「販売」「流通」を行いますので、
企画や開発中も宣伝や販売方法を視野に入れながらゲームを作ります。

「開発」に関しては自社で行うこともありますが、
より開発力が高いディベロッパーに開発を託すことも多いです。
例えばスマホタイトルがメインの会社がコンシュマーを作ろうとした場合
開発ノウハウや環境構築に時間がかるので、
専門家であるディベロッパーとタッグを組んで開発していきます。

代表的な会社としては、
任天堂、スクウェア・エニックス、セガ、コナミ、バンダイナムコなどが該当します

■ディベロッパーの役割
パブリッシャーが企画したゲームを開発するのがディベロッパーとなります
ゲームを作る事に特化しておりますので、
ゲームの開発に携わりたい方はディベロッパーへの就職をおすすめします。

現在のゲームはクオリティが高く、
1つの会社でPS4もスマホも…
そしてアクションもパーティーも全部作るというは難しいです。
なのでパブリッシャーがスマホゲームを作りたい際、
スマホゲームに特化したディベロッパーに開発をお願いしたり、
逆に販売が苦手だったり、海外への販路が欲しかった場合、
ディベロッパーからパブリッシャーに販売の依頼を行うこともあります。

代表的な会社としては、
ゲームフリークス(ポケモン)、フロム・ソフトウェア(ダークソウル)なのです。

国内の販路は自社で、海外への販路のみをパブリッシャーに依頼するケースも有り、
日本一ソフトウェア(ディスガイアの海外販売を依頼)などが該当します。

■役割の違い
パブリッシャーとディベロッパーは役割が違うだけで関係は対等です。
ただゲーム開発は納期とクオリティとの戦いでもあるので、
出来上がったものを確認した際、
依頼する側、された側で齟齬が生じるケースもございます。

実際僕がディベロッパーで仕事をしていたときですが、
最高のクオリティに仕上げたのに、ダメ出しを受けて作り直しが必用なケースが御座いました。
ゲームの面白さは問題なかったのですが、
ゲーム体験が狙っていたものと違っていたので作り直しが発生しました。

こうした時、販売時期は変えられないので修羅場突入になります笑
これが嫌でパブリッシャー側に転職しましたが、
パブリッシャー側でも作ったゲームがプロデューサーのチェックを得て作り直しになり、
修羅場になるケースがあるので
パブリッシャーだろうがディベロッパーだろうが変わらなかったです笑

■まとめ
面白そうなゲームが発売された時、
よく表に出るパブリッシャーではなくディベロッパーの開発実績を見る事で
ゲーム内の面白さを購入する前に知れる指標になると思います。

またゲーム業界の入社を考えている人であれば、
パブリッシャーとディベロッパーで役割が異なるのでよく考えて会社を選ぶ必用があります。
例えばとあるゲームのファンで、そのゲームデザインをしたくて入社したのに、
実はその会社がパブリッシャーで、ファンであるゲーム作成に携われない。
逆に広告やプロデュースをしたかったのに、
ディベロッパーメインの会社に入社して販売の仕事ができなかったりです。

今はインターネットで検索をかけたり、
実況動画のスタッフロールで開発会社を知ることが出来るので、
どんな会社があり、どんな特徴をもっているのかを念入りに調べて、
就職先を選んでも良いと思います。

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