見出し画像

【タロットのジョジョ読み】#3 「No.21 世界」


はじめに

※「星」「法皇」と同じことを書いてあるので気になる方は上の目次を駆使して飛ばしてください。

この記事は「読み方を教えます」という意図で書いておりません。
また、タロットカードは「どう読んでも自由」なはずなので
「こんな読み方は間違っている」って怒るタイプの人は読まない方がいいと思います。
教えたいわけでもないのに、なぜこんな記事を書こうと思ったかはこの【表紙】という記事をご覧いただけますと幸いです。
一応、ジョジョを読んだことない人にもわかるように書いているので、ジョジョを読み尽くした人には物足りないと思うかもしれないです。

なぜ「ジョジョ読み」なのか

【表紙】を読まれた方は、繰り返しになって申し訳ないのですが…
私が人生で初めて「タロットカード」というものの存在を知ったのは「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」です。
先に言いますが、このあとジョジョの話しかしませんw

ジョジョはバトル系漫画なのですが、第3部から戦闘スタイルが変わっていて、「スタンド」と呼ばれる守護霊(厳密に言うと全然違うんですが読んだことない人にはもうこう説明するしかないのでこう言います)的なものを駆使して戦うようになります。
その「スタンド」がタロットカードの大アルカナを擬人化(厳密に言うと全然違うんですが)したみたいな感じなんですよ。

今回は、敵のラスボス、【世界】の暗示を受けた「DIO」(ディオ)です

元々の意味

正位置

完全、この上ない状態、確実な成功、物語の終わり、丸く収まる など

逆位置

惰性、自滅、未完成、停滞、停止 など

私の解釈

ジョジョを読んだことのない方への説明

ジョジョ第三部のラスボスDIOは、【世界】のカードの暗示を受けた最強のスタンド使いです。

実は第一部(第三部の100年ほど前)でもラスボスを勤めておりまして、第一部でいろいろあった結果「人間をやめる」という行動をとって吸血鬼となっています。
第一部の主人公『ジョナサン・ジョースター』(【星】の使い手である承太郎の曽々祖父。英国紳士。)に倒されて首だけの状態にされてしまいます。
いろいろあるんで割愛しますが、最終的にジョナサンの乗る船に乗り込み、ジョナサンの首から下を奪うことに成功。棺桶型シェルターに身を隠し、海底で100年の眠りにつきます。ここまでが第一部です。

第三部では、トレジャーハンターが棺桶型シェルターを引き上げて開けてしまったことで100年の眠りから覚め、以降は4年かけて吸血を繰り返し、体と頭を馴染ませながらその力を取り戻す中でスタンド能力【世界】を発現させていきました。

眉目秀麗な外見とカリスマ性で、次々とスタンド使いたちを心酔させていきます。

ジョジョ読み正位置

第三部の彼がどれだけヤバいかを説明するには全キャラとストーリーを説明しないと無理なので、第一部の前半のディオで説明いたします。

第一部で初登場時は12歳。生まれ育ちは貧民街の機能不全家庭ですが、両親を失ったことで貴族の家庭(ジョースター家)に引き取られます。
そこからは貴族のお家を乗っ取るために、正当後継者であるジョナサンを虐めぬいて腑抜けにしようと策略します。
まずは当主のジョースター卿に取り入ります。
貧民街の生まれなのに完璧な作法を身につけいて、十分な教育を受けてないにも関わらず誰よりも成績優秀なディオを見て、ジョースター卿は「一人息子のジョナサンを甘やかしていた」とジョナサンに厳しく当たるようになります。
また、持ち前のカリスマ性で地域の子供達のガキ大将となってジョナサンをひとりぼっちにします
今これはめっちゃサラッと書いてますが、実際読むとディオはジョナサンの精神を実に手際よく壊していきます。

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズは公式サイトによると第九部まで続いている超大作ですが、その物語はディオによる壮絶なジョナサン虐めでスタートします。
到底、12歳の男の子が考えることではありません。(そこに痺れるッ!憧れるゥッ!)

「世界で一番の金持ちになる」「誰にも負けない男になる」

第一部では「スタンド」のスの字も出てこないのですが、彼は12歳の時点で悪として完成しているのです。
運動神経とカリスマ性は先天性のものだと思いますが、後天的に得られる能力(学力・礼儀作法)については作中で「ディオがどのようにして勉強し、マナーを身につけたのか」ということについては一切触れられていません。
まだ貧民街にいて父親が健在の時の回想で、分厚い本を読んでいるところが見られるので、「いつかこの街を脱出して誰よりも成功してみせる」と思って独学で勉強していたと考える読者が多いです。

そんなディオが蘇って生まれたDIOのカードですから、
ジョジョからタロットを始めた人は【世界】が出てくると背筋がゾクゥッ!!!とするわけです。
DIOが一切登場しなくても、各シリーズで必ず1回はDIOについて語る人物が登場します。
ジョジョの奇妙な冒険は、ディオに始まりDIOに終わるのです。

ジョジョ読み逆位置

逆位置では三部の話をします。

DIOの唯一の弱点は「太陽光」です。
第一部で人間をやめて「吸血鬼」となってからは、昼は一歩も外に出るところか窓がある部屋にいることすらできません。
太陽光を浴びると灼かれて消えてしまうのです。
ネタバレですが、最後の直接の死因は誰の攻撃でもなく「太陽光による消滅」です。
第一部でも「波紋エネルギー」という太陽光と同じ波長のエネルギーで灼かれていますので、2度にわたって太陽光に敗れたといえます。
大体リベンジしてくる敵って1回目にやられた弱点を克服して再登場してきますが、ジャンプ作品にしては珍しく弱点据え置きの再登場です。
私はここから【世界の逆位置】の読み方で努力ではどうにもできない大きな欠点のようなものを採用することがあります。

そして、DIOの【世界(ザ・ワールド)】の能力といえば「時を止める」というもの。
おそらく荒木先生は【世界】の逆位置に含まれる「停滞」「停止」からインスピレーションを得ているのではないでしょうか。
他にも、敵キャラの能力が逆位置の意味に近いものが結構あるので、能力を考える時は逆位置の意味を参考にしていることが多いのかもしれません。

【おまけ】 なぜ主人公の承太郎が【太陽】ではなく【星】なのか?

承太郎の回で軽く触れましたが、おそらくは「太陽」にしてしまうとラスボス戦が数ページで終わるぐらいあっけないものになるからでしょう。
また、第一部の主人公が使っていたスタンドの前身である「波紋」という能力(じつは味方キャラの【隠者】のジョセフは第二部の主人公だったため微弱ながら使える)は太陽光の光の波長と同じと言う特性があり、波紋の修行をしていない承太郎は太陽の力を使うことができないということが遠回しに表現されているのかと思います。

いかがでしたでしょうか

ジョジョが好きな人にはタロットを手にしてほしいし、タロットを手にした人にはジョジョを読んでほしい!私は強くそう思います。
そして、すでに両方知っている人とは、友達になりたい!!笑
ごくたまに、リクガメのようなペースで「大アルカナのジョジョ読み」記事を投稿していきますので
よろしくお願いいたします。

宣伝

ココナラで占いをやっています。
お気軽におみくじ感覚でお試しになってください

https://coconala.com/services/3217943


最後までお読みくださいましてありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?