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(本、書いてみた)未来ビジネス図解 最新デジタルマーケティング

ご縁があって、デジタルマーケティングに関する書籍を発刊することになりました。

書籍名:未来ビジネス図解 最新デジタルマーケティング
発刊日:2023年3月24日
発行元:エムディエヌコーポレーション

デジタルマーケティングの入門書としてオススメ

本の機会をいただいた経緯ですが、私の本業で所属するITRの年次フォーラムでの講演がきっかけです。ご存じないかもしれませんが、ITRはエンタープライズIT(企業の基幹の情報システム、会計とか物流といったお堅い分野ですね)を専門にするリサーチ会社です。私は、そこに所属しつつ、過去の経験を活かし、マーケティングがテーマのレポートを何本か書いてはいたのですが、やはり読者の多くはITの専門家なのです、マーケティング直球ど真ん中ではイマいちウケが悪い。ということで、ちょっとアウトコース高めから、外側に逃げるスライダーを投げるイメージで、セキュリティに踏み込もうということで、個人情報保護法をテーマに、講演を行ったわけです。講演を聴いていてくれたエム・ディ・エヌの編集担当に興味を持っていただき、今回の発刊に至ったわけです。
 しかし、デジタルマーケティング×改正個人情報保護法だけで1冊は、私の知識ではムリ。そもそも、書いてて飽きる(笑)。では、ということで、デジタルを主軸にしつつ、カスタマージャーニーの”頭”(認知獲得)から”中”(理解形成・購買)、”後ろ”(リピート・ファン化)までを網羅して、しかも当初のお題である個人情報保護法など、”周辺”にも触れるという、「全部のせ」のような構成になっちゃいました。範囲が広い分、深く掘り下げると、その論点だけがマシマシになってしまうので、あえて広く浅くを網羅せざるをえず、かえってそれが入門書としていい味になったと思います。

事例だらけ、まさに「事例のデパート」

 もうひとつのこの本の特徴は、私自身が日ごろネット通販や、お店での買い物、車に乗ったり、料理したり、いろいろな生活体験のなかで、「これ、いいな」「これ、おもしろい」と感じたことに触れています。なので、事例は満載、まさに「事例のデパート」みたいになっちゃいました。中には、欠かさず見ているテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」や、日曜日の「がっちりマンデー」、「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」とかで取り上げられたトピックも多いです。でも、膨大にある事例のなかで、「これ、いいな」と思えるのは、やはり自分がカゴメ時代に広告宣伝と情報システムの両方を実際に体験したからだと思っています。過去に自分が経験したことを基準に考えると、「あ、これすごい」とか「へー、こんなやりかたもあるんだ」のように、見極めることができます。もちろん、カゴメさんの事例も、いくつかは掲載されてます(なるべく、減らしましたが・・・、でないとカゴメだらけになっちゃいますので)。
 あと、事例はそんなに最新(2020年のコロナ禍以降くらい)でなく、古い事例でも参考になるものがたくさんあることに気づきました。参考にした諸先輩がたの書籍もしかりです。この、デジタルマーケティングのテーマにおいては、2015年付近から考え方が急速に進化していますので、そのあたりからの事例や書籍は、現在(2023年)でも十分に通用すると感じています。

未来ビジネス図解シリーズならではのわかりやすいイラスト

 実は、本を書くのははじめての経験です。この壮絶に高いハードルでも「やってみよう」と思えたのは、未来ビジネス図解シリーズだったからです。このシリーズ、ほぼ1ページに1つずつ図版が入るのです。その分、書く文字の量が少なくてすむかなって💦
 実際の書籍になってめくってみると、自分が思っていたよりはるかにイラストが良い!伝えたいことが、効果的に表されていると感じています。でも、ウラばなしでは、意外とこれだけたくさんの図版を編み出すのは大変。文章は書けても、図が足りないというセクションもたくさんありました。絵のセンスもたいして高いわけではなく、ググってでてくる画像を貼り付けて、「こんな感じで」と丸投げしてしまうものもありました。素敵なイラストに変換してくれたイラストレーターさん、本当に感謝しています🙏

ふりかえってみて

 執筆のお話しをいただいて、本格的に執筆してから書き終わるまで、正味3ヶ月。必死でしたが、いい経験をさせていただきました。何よりも、自分がこれまで多くの人に教えていただいたことや、経験したことを整理して文章にできたこと、さらに書籍という形にのこせたことです。この書籍と経験を活かして、また新しいチャレンジができるかな、と感じています。
多くの人の、考えるきっかけになるとよいなと思っています。

書籍の目次

amazonの販売ページには、章構成しか記載されていませんので、こちらに書籍全体の目次を掲載させていただきます。
参考にしてください。

ー目次ー
■Prologue
1 暮らしの中に「デジタル」が溢れている
2 顧客の行動をどう把握するか
3 デジタルマーケティングって何がいいの?

■Part. 1 デジタルマーケティングの基本
1 そもそも「デジタルマーケティング」とは
2 進化するデジタルデバイス
3 顧客に価値を伝達する「チャネルとコンテンツ」
4 トリプルメディアを知る
5 インターネット広告の使い方
6 コンテンツマーケティングとSEO
7 ネットとリアルの融合「OMO」
8 進化を続ける次世代型デジタルマーケティング

■Part. 2 お客様の心をデジタルで捉えるコツ
1 溢れる情報と選ばない消費者
2 変化を強いられる広告手法
3 顧客の心を捉える鍵は「データ活用」
4 データで「意識の変化」を可視化する
5 顧客の興味関心を高めるメカニズム
6 心のツボを押す「顧客インサイト」の探索

■Part. 3 お客様と永くつながるためのデジタル活用
1 買った後も顧客とつながり続けるメリット
2 顧客とつながり続けるためのデジタル活用
3 印象に残り続ける顧客体験をつくる
4 ロイヤル顧客を育成する
5 顧客のロイヤル度を計測し維持する
6 ファンとのつながりが新たな価値を生み出す

■Part. 4 デジタルマーケティングの“落とし穴”
1 コンプライアンス対応にも目を配る
2 新しい個人情報保護法を正しく理解する
3 パーソナルデータを正しく活用するには
4 企業倫理・社会規範に則りデジタルマーケティングを使う
5 企業が気を付けるべき炎上のパターン チェック体制を整備する

■Part. 5 明日からはじめること
1 デジタルマーケティングの実行プロセスを組み立てる
2 データ収集・分析・評価のサイクルを回す
3 デジタルマーケティングの体制を整える
4 デジタルマーケティングのシステム環境整備
5 テクノロジー活用の未来を見据える


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