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飲食店の店長に必要な計数 第2部

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人件費管理に必要な計数をまとめています。多くの会社では労働分配率を基準に人件費を管理されている所が多いですが、お店で毎日の人件費を管理、調整するには人時売上高(にんじうりあげだか…
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曜日指数の使い方②

曜日指数の使い方②

曜日指数と売上高人件費率、人時売上高を用いる事で

日々の売上高と人件費のバランスを把握することが出来ます。

労働時間に平均時給を掛ける事で大まかな人件費を把握します。

1週間の結果を分析した表が以下です。

①売上高が予測よりも91千円不足している事が把握できます。

②売上高人件費率を25%として人件費が70千円オーバーしています。

早く気が付く事で対応も早くなり、対応も容易になります。

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曜日指数の使い方①

曜日指数の使い方①

曜日指数はあくまでも売上高に対して単純に使用できる人件費を割り出したものです。

お店の業務内容によっては1日単位では目標を達成する事は不可能です。

平日での発注や仕込み、掃除などによって土日の売上や

お店の衛生管理が維持されています。

平日で目標に不足する分を土日の売上で補填する訳です。

曜日指数から算出した人件費を基に、

曜日ごとの業務に応じた作業にかかる人件費をプラスします。

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曜日指数の求め方③

曜日指数の求め方③

曜日指数は無駄の少ないシフト作成のために使用します。

まず、会社で予定した売上高人件費率を使用し、

平均売上高から使用できる人件費を求めます。

問題では売上高人件費率は25%となっています。

労働分配率から売上高人件費率への変換方法はこちらを参照してください。

月曜日を例にして説明します。

使用できる人件費=売上高×売上高人件費率で求めます。

平均売上高145千円×売上高人件費率25

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曜日指数の求め方①

曜日指数の求め方①

人件費を管理する上で重要になるのが売上予測です。

シフトを組む際に使いやすいのが曜日指数です。
曜日指数は曜日ごとの平均を元に基準値を作り、

曜日ごとの指数を作成します。

飲食店では金土日祝日に売上が伸び、

月曜日から木曜日は売上が下がる事は当然です。

これを曜日ごとの比率を数値で表すのが指数です。

まずは曜日ごとの平均を出してみましょう。

平均売上高は売上高合計÷データ日数で求めま

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復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑲では14日の時点で人件費を分析した場合に

すでに手遅れ(笑)という状態になっておりました。

もっと早く、売上と人件費のバランスを検証して

対策を講じることが出来れば結果は違うものになっていたでしょう。

そこで使用するのが人時売上高と売上高人件費率です。

日々の売上と人件費を分析する事でいち早く問題点に気が付くことが出来ます。

復習問題⑲はこちらを参照してください。

多くのお

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復習問題⑲人件費管理⑦

復習問題⑲人件費管理⑦

問題⑱を発展させた、より実践的な問題です。

今回の問題は14日の時点(14日間の営業が終了している前提です。)

このままでは予算達成率90%で売上高は6,300千円になる見込みです。

今回のポイントはすでに人件費を670千円を使用しており、

残りの17日間の人件費をいくらに抑えると目標の労働分配率になるのか。

という問題です。

売上高予算7,000千円×予算達成率90%(0.9)=売上

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復習問題⑬人件費管理③

復習問題⑬人件費管理③

人件費に対して必要な売上総利益と必要な売上高を求める問題です。

人件費÷労働分配率=必要な売上総利益

売上総利益÷売上総利益率=必要な売上高

で求めることが出来ます。

人件費1,500千円÷労働分配率30%=売上総利益5,000千円

売上総利益5,000千円÷売上総利益率65%=売上高7,692千円

復習問題⑫人件費管理②

復習問題⑫人件費管理②

必要な人件費は売上総利益×労働分配率で求めることが出来ます。

売上高9,000千円×売上総利益率65%=売上総利益5,850千円

売上総利益5,850千円×労働分配率34%=1,989千円

復習問題⑪人件費管理①

復習問題⑪人件費管理①

労働分配率の求め方です。

労働分配率=人件費÷売上総利益で求めます。

売上高×売上総利益率=売上総利益

12,500千円×60%(0.6)=7,500千円

人件費2,400千円÷売上総利益7,500千円=0.32

労働分配率32%です。

売上高人件費率の求め方④

売上高人件費率の求め方④

人件費を適正に保つためには

人件費を削減する方法と売上高を増やす方法があります。

もちろん売上を伸ばす事は一朝一夕にはいきませんが、

目標を立てて、その目標に向かって、あの手この手の施策を行います。

①は売上高人件費率=人件費÷売上高×100で求めることが出来ます。

売上高人件費率は26%です。

②売上高×売上高人件費率=使用できる人件費で求めることが出来ます。

使用できる人件費は1

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売上高人件費率の求め方③

売上高人件費率の求め方③

人件費管理は店長の大切な業務の一つです。

ただ売上高に応じて人件費を削減すれば良いというものではありません。

スタッフの雇用を守る人件費管理も大切な業務だと考えます。

かかる人件費に対して目標の売上高を設定し、

売上高の達成を目標とするのも人件費管理のひとつです。

今回の問題は

かかる人件費1,800千円に対して必要になる売上高を求めます。

人件費÷売上高人件費率=必要な売上高

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売上高人件費率の求め方②

売上高人件費率の求め方②

売上高×売上高人件費率=使用できる人件費

を求めることが出来ます。

8,500千円×20%=1,700千円

労働分配率との関係は

労働分配率×売上総利益率=売上高人件費率

例)33.3%×60%(0.6)=19.98%

売上高人件費率÷売上総利益率=労働分配率

例)20%÷60%(0.6)=33.33..%

多くの会社では労働分配率を目安としていますので

労働分配率を売上高人件費

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売上高人件費率の求め方①

売上高人件費率の求め方①

労働分配率を人件費の基準にしている会社は多いのですが、

正確な労働分配率を求めるためには売上原価を求める必要があります。

毎日の売上や月の途中での基準として利用できるのが売上高人件費率です。

単に人件費率と呼んでいる会社もあります。

労働分配率は売上総利益に占める人件費の割合ですが、

売上高人件費率は売上高に占める人件費の割合です。

人件費÷売上高=売上高人件費率で求めます。

売上高

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人時売上高の求め方④

人時売上高の求め方④

人時売上高は日々の売上高から分析できる所が便利です。

日別に人件費の達成率を分析することが出来ます。

今回の問題です。

1日の売上高200,000円、総労働時間60時間、

人時売上高目標3,700円の時、

労働時間は何時間オーバーしているでしょうか。

1か月の売上予算、売上総利益予算と人件費予算から目標となる人時売上高を求めます。

今回の問題では人時売上高目標値が3,700円です。

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