動けなかった子も…
前回書いた「話すこともできない」「自分の意見を表現できない」「動けない」状態の子が、どうやって復帰していったのか。
前回の続きからいきますね。
そうやって動けなくなった子達っていうのは、かなり長い期間否定され続けてるんですね。ですから、ちょっとやそっとじゃ大人の事信じられないんですよね。だから、私の仕事は
『待つこと』。
前回書いたように自分の考えや思いを伝えて、あとは黙って寄り添う。
なるべく近くに居て
「大丈夫?」
って聞いて、だんだんその子の気持ちや状態が感じられるようにしてそっとそばで見守る。
そして、活動が変わる時とかは必ず聞く。
「どうする?一緒にやる?」
そんな風にしていると、ほんの数ミリですけど顔を動かす瞬間があるんですよ。そこを見逃さない。絶対に見逃さない。
さあ、ここで質問です。
何も動けなかった子が意思を表明しだすのはどちらでしょうか。
「YES」?「NO」?
答えは…
ほんの数ミリだけ首を横に振るのです。
まだ、縦には触れません。
自分の意見を表明するのはまだまだ難しいんだけど、どうしても嫌な事ならこの人だったら受け入れてくれるかもって思ってくれるのかな。
まるで一人芝居のように、私はその子に話しかけます。まるで、その子が返事をしているかのように(^^♪
そうすると、今度は首を縦に振るようになります。
「これ、やる?」
「(首を縦に振る)」
「分かったよ」
私は勝手にしゃべるから、まるで会話をしているように喋るから、つい喋っちゃうのかな。ちょっとずつ、ほんのちょっとずつ話し始めます。
そして、否定されなければ楽しいことにしてしまう。
「楽しかったね~💕」
「おいしかったね~(^^♪」
こうやって、動けなかった子もお話するようになり、そして学校復帰していきました(^^)/
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