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安心してね

人は否定されることが多くなると、
「自分の考えは間違っているのかもしれない」
と思うようになり、自分の意見や考えを出すの止めようと考えるようになりますね。
そうすると、自分の気持ちを抑えるようになり、周囲に注意を払い、周囲にはどんな意見があるのかアンテナを張るようになり、自分の考えを持たなくなっていきますね。
そうやって、自分の心と考えに蓋をしてばかりいると、そもそも自分の気持ちや考えに気付かなくなっていく。

だから、フリースクールに来られるお子様で、酷く傷付いているお子様は話さないし自分の意見を表現することもありません。さらに進むとあまり動きません。

こういった子ども達に、私は言います。
「本当にここに来たくて来たの?お家の人に行くように言われたのかな。もし、そうなら、もう少し家で休んだ方がいいな。大丈夫。私に任せて。悪くは言わないから。必ず来たくなる時が来るから、そしたらおいで」
そして、
「来るときはね、できたらお家の人に送ってもらわない方がいいよ。自分できた方がいい。だってね、行くって言ってたのに当日やっぱり行きたくなくて休みたいってなった時に、お家の人に『約束したんでしょ』なんて責められたりしてさ、嫌な気持ちになるじゃん。だから、自転車でいいから自分で来た方がいいよ。大丈夫。町にいる人は誰も何も言わない。私服で来るんだよ。誰も気付かないし、『学校はどうしたの?』なんて聞かない。大丈夫。自分が気になるだけなんだよ」
そう言って、来たい時だけ来るように話します。

フリースクールに来るようになったら、
「あなたが言って欲しくないっていうことは誰にも言わないよ。もし、自分では言えないけど、お家の人に言って欲しいことがあれば私からお願いしてあげるからね」
と伝えます。

とにかく、
・私はあなたの味方
・秘密は絶対守る
・嫌なことはしなくていい
ということが伝わり、『安心』できるように努めます。
そして、
『安心することに慣れる』ように努めます。

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