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サンタのおっさん

幸せの数だけ 不幸を背負い込んで
不幸の数だけ 幸せをバラまいてきた
景気はどうです サンタのおっさん
もうかりまっか サンタのおっさん
割の合わん商売 せめて今夜はHappy Christmas

指が震えるのは 酒が切れたせいかい?
指が震えるのは 酒が切れたせいかい?
夜道は寒いで サンタのおっさん
夜道は寒いで サンタのおっさん
キャンドルライトを燃やし尽くそうぜHappy Christmas

惜しみなく奪い尽くせ ジングルベル
惜しみなく与えつくせ ジングルベル
闇を照らせ 闇を焦がせ
いつまで待ったらええんや ジングルベル

誰がアンタにプレゼントをくれるんやろ?
誰がアンタにプレゼントをくれるんやろ?
夜道は暗いで サンタのおっさん
夜道は暗いで サンタのおっさん
キャンドルライトを燃やし尽くそうぜHappy Christmas

一年中 解けない雪もある
一晩中 明けない夜もある
闇を照らせ 闇を焦がせ
いつまで待ったらええんや ジングルベル

惜しみなく奪い尽くせ ジングルベル
惜しみなく与えつくせ ジングルベル
闇を照らせ 闇を焦がせ
いつまで待ったらええんや ジングルベル


*「ブルース風のクリスマスソング」というコンセプトで作った歌です。
私見ですが、ブルースには関西弁が似合うと思います。ブルースっぽいメロディーに適当に歌詞をつけて歌っていると、いつのまにか関西弁になっていることに気づきます。(なんでやろね?)

そもそも「ブルース」とは何かという正確な定義は僕にはわからないのですが、どうすればブルースっぽく聞こえるか、ということなら経験的にわかります。ポイントは以下の三点です。

 1.メジャー(長調)のスリーコードのコード進行
  <Aメジャー(イ長調)なら、A・D・Eのスリーコード>
 2.マイナー(短調)のペンタトニックスケール(5音音階)
  <Aマイナーなら、ラ・ド・レ・ミ・ソの5音>
 3.セブンス(7度)の音の多用
  <Aならソ、Dならド、Eならレの音>

たとえばピアノなら、左手でメジャーのスリーコード、右手でマイナーのペンタトニックスケールを適当に弾いていれば、何となくブルースっぽく聞こえます。ベースがメジャーのベースラインをキープし、ギターがマイナーのペンタトニックスケールでアドリブを入れれば、ブルースっぽいセッションになります。(実際、この曲の伴奏は、そうやって弾いています。)細かい理論はいろいろあるのでしょうが、雰囲気だけならこの経験則で十分です。あとは関西弁の歌詞をつければ完璧です。(ほんまかいな?)

ペンタトニックスケールの「ペンタ」とは「5」を表す接頭辞です。アメリカの国防総省を通称「ペンタゴン」と呼ぶのは、五角形の建物が印象的だからですね。ちなみにペンタトニックスケールの構成音は、地域によって異なります。たとえば、日本の伝統的な民謡や演歌の基本音階は「ヨナ抜き」、すなわち4度と7度の音を抜いた「ド・レ・ミ・ソ・ラ」の5音ですが、沖縄の琉球音階では2度と6度の音を抜いた「ド・ミ・ファ・ソ・シ」の5音になります。ためしに、ギターでもピアノでもリコーダーでも、何でもいいから近くにある楽器で、その5音を使って適当なメロディーを演奏してみて下さい。きっと沖縄っぽく聞こえるはずです。

琉球音階のメロディーにはウチナーグチ(沖縄方言)の歌詞が似合います。音楽と言葉は、その背景にある文化を母胎として、深くつながっているんですね。そう考えてみると、ブルース発祥の地であるアメリカ深南部(ディープサウス)の文化と日本の関西文化には、どこか共通する要素があるのかもしれません。ディープサウスでは「マクドナルド」を略して「マクド」と呼んでいるとか…。(そんなアホな!)


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