NewsPicksで語りきれなかったことVol.2「目標設定」なんていらない〜いやいや決めたOxford大学院
「目標を決めましょう」「目指すものがあってはじめてスイッチが入る」
英語学習でも、留学についてもよく聞く話です。
でも、わたしはこれに当てはまるような当てはまらないような。なぜなら、オックスフォード大学院留学を決めた時、願書を送るときには
「入学させなかったら火つけるぞ、コラ」
と、メラメラしてロックオンしましたが、そもそもオックスフォードには、というか、留学なんぞしたくなかったんです、わたくし。
というわけで、今回は、英語学習や留学には「強い決意と目標設定!」が必ずしも不可欠ではないかもですよ?というお話です。
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東京生まれの東京育ち。海外旅行なんて自ら進んで行くことはなく、パスポートもほぼ未使用。
東京にいれば、世界中のおいしいものや面白いものが集まるし、日本語だけで暮らせて働ける(教えているので英語は多少使いますが)。
人種差別をされるなんていう心配もなくて、温暖な気候で、真夜中だって女性が外出しても大丈夫なくらいに治安が良い。
病気をしても皆保険制度があるから、安くて世界最高峰の治療が受けられる。落とし物をしても大抵返ってくるし、安全な水もタダみたいな料金で飲み放題。
男女差別やら通勤地獄やら、そりゃあ問題はありますよ、どの社会にも。それでもなお、最高ですよね、ここ東京は。
イスラム教徒からしたら、死後の世界にある天国が、すでに目の前に広がっているような社会(緑や水やご馳走に溢れ、美女に囲まれる)。それが、東京です。
ですから、指導教官にイギリス留学を勧められた時は、
「出る必要、ありますのん?」
と口に出さないまでも、「ないない」と思っていました。
ところが、指導教官にたびたび無理強いされ(*ご説得いただき)、いやいやしぶしぶ留学したわけでして...。
だって、人生の三大楽しみ
良いお天気
おいしい食事
最高のお風呂
この3つがあまりない、いや、全然ない国に留学なんて、人生の選択肢に入るわけないわけなわけですよ。
2年かかりました。大学院留学決意するまでに。だって行きたくなかったんですもん...。
でも、尊敬する先生がそこまで仰るなら、と仕方なく行くことにした、というのが本当のところです。
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私は、人生の青写真のようなものは、生まれながらにしてある程度決まっているのだろうと考える一種の運命論支持者です。
だから、ジャニーズ事務所に友人の付き合いで行ったら本人が受かってしまったり、家族が勝手に応募して、嫌々泣きながらオーディションに受かってアイドルになってしまうパターンがあることに納得しているわけです。
そこには人智を超えた何か見えない力が働いていて、逃げても逃げても逃げきれないことになっているのだろうと思うんです。
ですから、わたしも腹を括り、
「こんなに嫌々でも出向いてやるのだから、合格させないとかあり得ないから!落としたりしたら、火、つけるぞ、コラ!」
という冒頭でお話ししたような過剰なまでのロックオンを天下のオックスフォード大学にする羽目になったのだと捉えています。
腹を決めてからは、フリスキーのCMの猫並みに、目標に向かって真っしぐら。
そして、無事合格したわけです(留学してからがまたいろいろあるのですが、それはまた他の機会に)。
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目標設定をして上手く行く方は、もちろんそれで良いと思うんです。単にタイプの違いですから。
一方で、目標を設定してしまうと、競走馬が左右見えないように目隠しされるが如く、視野狭窄に陥ってしまう側面もあります。
その結果、長くは続かない可能性もある。つまり、燃え尽き症候群に陥る可能性も出てくる訳です。
ですから、NewsPicksのThe Update出演時には、英語学習の継続のコツを短中期的には「下心」だと発言したのです。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=7_yXxxXL3ug
でも、その人が英語を必要とする人生になるのかどうか、それさえも私は人智の及ばない流れによるものだと考えています。
それが、番組最後で「英語が必要と思わない人はやらなくていいと思う」と発言した真意です。
英語を学んで何かをしなくちゃいけなくなる人は、きっと逃げても、そのうち捕まります。
私自身、英語から離れ、日本語教師として生きていこうと専門学校へ行き、英語を完全に捨てたことがあります。それなのに、その専門学校時代の友人の依頼で、企業研修の講師として英語を教えることになったんです。
それがまさか、未来の天職になるなんて思ってもみませんでした。でも、そこで私は辛い日々から脱するきっかけを得ました。
幼い頃から帰国子女と間違えられた(帰国子女の方々には失礼な話ですが)つらい日々については、こちらに書いています。
目標がない、目標設定の仕方がわからない〜そんなことで悩まなくていい。
自分の心の声に耳を傾け、どんなに無様でも一生懸命生きていたら、きっと自分の居場所が見つかると信じています。
英語教育や『武士道』に関する名著、特に出版年が古いものを購入し、絶版にならぬよう支えるために使わせて頂きます。そして、その内容をnote記事に反映させて、記事をお読みくださる方に還元いたします!