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「伝説」の戦争記者を描いた「プライベート・ウォー」映画pickup2

巣ごもり映画ピックアップ。次のオススメは、戦場記者のメリー・コルヴィンの生涯を映画化した「プライベート・ウォー」。

スリランカの内戦を取材中に銃撃戦に巻き込まれて左目の視力を失い、それでも眼帯をつけて戦地取材を続けた女性のストーリー。

「観てほしい!!」と言いたいところだけど、心が元気なときに観た方がいいです…。ただでさえ外に出られずに鬱々としてるのに、なんでわたしは「考えさせられる系」の映画ばかり観てしまうのか……笑
(トップ画像だけはスカッと明るくしてみた)

★以下、ネタバレもあります(といっても事実に基づいているのでネタバレってなんですか、という感じだけど)。

イラクでフセイン政権によって殺害されたクウェート人の遺体を掘り起こしたスクープを手にしたあと、PTSDに苦しむ姿は痛々しいほど。「もう自分を追い詰めないで…ゆっくり休んで…」とか思ってしまう。メリー・コルヴィン役のロザムンド・パイクの鬼気迫る演技がすごい……。

彼女が取材相手やジャーナリスト仲間も含め、いろんな人を惹きつけてやまなかったことも伝わってきた。

映画を観たあと、メリー・コルヴィンのことをいろいろ調べたら、シリア・ホムスでの爆撃で亡くなる前の、最後の記事の内容が印象に残っている。

「ここ(ホムス)は、砲弾と銃撃戦の音がこだまする冷気と飢えの街だ。人々のくちびるは、こう問いかけている。“私たちは世界から見捨てられてしまったのか?”

そしてメリー・コルヴィンの家族はシリア政府の暗殺だと主張しているそう。

コルビンさんの家族は、「反政府的な存在を壊滅する作戦の一環として」シリア政府が彼女の殺害を命じたと主張している
この訴えには有力な根拠がある。シリア軍事情報部が2011年8月に送ったファックスだ。ロイターによると、そのファックスには、軍や情報機関に対し「海外メディアや国際組織に属するシリアのイメージを損なう人物たち」に厳しく対処するように要求していたという。(ハフポストUS翻訳記事より)

いま世界のニュースは感染症一色になっているけど、紛争や戦争がなくなっていない現状は変わってないんだよなぁ……ということも考えさせられた。

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