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学び

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#読書レビュー

『三つ編み』を読み終えて爽快な気持ちになった快晴の朝

必要に迫られ、ひさしぶりに通勤して働いたらめちゃくちゃヘトヘトになった。週3~4日でランニングして体力はそんなに落ちてないはずなのに、気疲れなんだろうか。 帰ってお風呂入ってごはん食べてハイボール飲んだら、急に猛烈な眠気に襲われ、すぐベッドへ。たぶん22時前。案の定、未明に目覚めてなかなか再び寝つけなかったので、GW中にkindleで買った『三つ編み』(レティシア・コロンバニ/早川書房)を読み始めた。 ……ら、面白くて、続きが気になって気になってやめられなくなり、夜が

最高のがん治療 専門家が本気で書いたやさしい本

医療データ分析、がん治療、新薬開発の研究者……最先端の専門家3人が書いた『最高のがん治療』。著者のおひとり、大須賀覚先生にご恵投いただき、拝読しました。すごく分かりやすくて一気に読めた! すこしだけ専門的な言葉や難しいグラフもありますが、正直そこを飛ばしても大事なところはしっかりおさえられます。本当にオススメ。 津川友介さん・勝俣範之さん・大須賀覚さんが著者となった「世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった 最高のがん治療」。〝最高の〟というタイトルには専門家から批判もあ

『急に具合が悪くなる』自分とラインを描いてくれる偶然の出会い

送って頂いたゲラを、数時間でのめり込むように読み終わり、ところどころ涙が止められず、オフィスの自席で嗚咽する変な会社員と化した。 『急に具合が悪くなる』(昌文社)。 読み終わった直後、この本で感じたことをどう言語化していいのか分からず、呆然とした。「ゲラありがとうございます、拝読しました」とLINEしたいのに、そのあとの言葉が続かない。 がんを患う哲学者・宮野真生子さんと、文化人類学者・磯野真穂さんの往復書簡。すごく濃密な〝魂〟のやりとりだった。引き込まれ過ぎて、だんだ

『よかれと思ってやったのに』 男女で違う「受け止め方」

これまで1200人の恋バナを聞いてきたという桃山商事・清田隆之さん(代表)。1200件の中には、別人の恋バナなのにすっごく似てる男の人への「モヤモヤ」があったそう。このたび出版された『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』は、男性の「あるある」をテーマ分けして、「心の身だしなみにしてほしい」とまとめられたものです。 ・「カギどこだっけ?」「今、何時?」とか〝小さな面倒を押しつけてくる男たち〟 ・仕事の打ち上げに行っただけ、仕事の相談をしただけなのに「俺に気がある

「泣くな研修医」でボロボロ泣いた 新人にエールをくれるお話

外科医で(いまは京都大大学院で勉強中で)、お仕事しながら医療記事をバンバン書いて読者・社会の役に立つ情報を発信している中山祐次郎先生。 患者さんと医療者のギャップをできるだけなくそうと、昨年8月には「医者の本音」を出しています。 いろんなイベントにも出演されていて、どんな時間の使い方してるの…?って感じなんですが、今度は、「泣くな研修医」(幻冬舎)という「初の小説」を出したというではないですか……!! 傷ついた体、救えない命――。なんでこんなに無力なんだ、俺。雨野隆