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愛のモヤモヤ相談室❓

をふと視て。
ある女性はマッチングアプリ等で将来の旦那さんを探し続けているがなかなか条件に合う人がおらず、自分は何をやってるんだろうと悩んでいた。
美輪明宏さんは、「貴女が男みたいに狩をしてるわけね」と看破してから意外にも「愛される女を演じる方法」を伝授。その化けの皮がいつか剥がれて失恋すりゃ貴女の立ち位置が分かるんじゃないの、と美輪さんが思っていたかもしれないけど。



次の男性は、亡妻の忘れ形見の実娘を後妻が嫌っているというシンデレラみたいな話。男性は娘が可愛いし年頃になってきて気にかかるが、すると後妻が嫉妬する。後妻との間には男児がある。この奥さん、要は分かり易い「くれない族」だが男性は責められても詫びるばかり。なんでそんな女性と結婚してんだろ。美輪さん曰く、「みんな自分だけが特別に愛されてるという事実が欲しいのよ」。



いずれの相談者もモヤモヤどころかドロドロ。
そしてたいていのそうした悩みがそうであるように、我欲を通した結果を彼らは受け取ってるだけだ。
あれが欲しいと(ここでは両者とも配偶者を欲しがった結果)求めすぎたり力もないのに持ちすぎて、責任を負いきれず潰れかけて
「誰か助けてえ!」
ってなってる。
欲する対象がはじめポワーンとしてるのも言える。その時その状況でそれに手を出すべきか、そもそもははっきりしたものか、そうでないなら分からないもの……愛情、変わりゆく人心などを正々堂々受け入れていく覚悟はあるのか?


ねえよなあ。
思い通りのパートナー?
じゃてめえが誰かの思い通りになったことあんのかよ。あったとしても最低の気分だったろ?逆に支配すればいずれ復讐がセットになっております、人界では。それも覚悟しときなよ?
そして自分が自分の思い通りに生きられたことは?
こういう人物もあまりお目にかかったことがない。


己の人生を受け入れ自足してる人間は、男女中性年齢かかわりなくいい友達になってきた。
そういう人間は欲しいものを身の丈で無理なく手に入れ、大切にしていた。少なくとも学歴とか地位とか金とかクルマとか若さや美貌を振りかざす人を私はそもそも相手にしない。ろくなのいねえから。
私が好いた友達は、向こうもそんなもの私が持っていようがいまいが気にしない。
私たちはボールみたいにはずむ会話を楽しみ、互いに執着せず、ただ何かあればすぐ駆けつけるよと互いに思って、実際それは実行されようがされまいが本気だった。ひとが本気かどうかなんて40も過ぎたら読めるやつは読めるものだ。


ギターとランニングと料理が好きだった友達。あんたたまには休まないと、と心配したらのんびり、自分のペースで好きに仕事してて趣味もしてるから平気、と笑った。
食べるのとお洒落が好きだった友達。いつもくだらない話で笑い合った。心配してくれたし、こっちも無事でなと祈った。
地元のお祭りに誇りを持って紹介してくれた、優しいLGBTq。話すのは全国のお祭のこと、可愛い下着のブランド情報。美しい声だった。


共通点?
損得と色気が私たちにはなかった。嘘もなかった。
そういえば私たちは互いに愚痴も誰の悪口も言わなかった。そんな話題は好まなかった。自身と人生を認め、好いていた。
人は去ることを知っていて、ジタバタしなかった。
それでもうまが合う奴と気安く語らう楽しい時間を、けちらなかった。



欲しがる人は大体、自分から何かを与えたいとは思っておらずただ欲しがる。以前も書いた
「自分はこんなに◯◯してる【のに】、相手は何も返して【くれない】」
という【のに】思考を続け、【くれない】とかこんなこと【された】の受動一直線を貫く。
合わない奴からは離れればいい。固執から離れられて楽になる。
愛情・心の乞食を私はいつかやめて、もうあと先長くないんだからあげたくなっただけ。
被害者意識も満期になったからいいものに変えて返す。愛ならたんと持ってる、くれなくても大丈夫。ほら持ってきな。
すると相手はたいてい、子どもみたいに可愛く笑う。人間以外でも。



本当に好きなひとは自分で選ぶ。選んだ責任はもちろん負う覚悟で。こっちは能動。
そしてうんと愛して、あふれたら周りにおすそわけ。
自分もうーんと可愛がって、あとは放っとく。
モヤモヤ、ドライゼロの時代へ。

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