マガジンのカバー画像

ブータンからウェルビーイングを考える。

6
運営しているクリエイター

#ゆたかさって何だろう

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part6

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part6

Withコロナのブータンこのコロナ禍で、ブータンの観光業が心配だった。
ブータン人の友達に連絡すると、
確かに、経済は大打撃で大変は大変なんだけど
ブータンでは、コロナをきっかけに、ある変化が起きていると聞いた。

それは、

農業が活性化している

ということ。

もともとブータンは農業大国だけれど、
コロナ前は、若者の農業離れが深刻だったはずなのに。

今は仕事のない観光業の人たちやガイドさん

もっとみる
ブータンからウェルビーイングを考える。 Part5

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part5

ブータンの不都合な真実② 若者の不安
ブータンの若者100人にアンケートを取った時に、
「将来に不安はありますか?」と聞いてみた。

結果は、90%以上の若者が「将来に不安を抱えている」と答えてくれた。

Q ブータンの若者は何に不安を感じているの?
1位 将来何が起こるか分からない不安
2位 自分たちの文化や伝統を守っていけるのか
3位 家族の幸せが守れるか
4位 小さな国だからインドや中国とい

もっとみる
ブータンからウェルビーイングを考える。 Part4

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part4

幸せの国ブータンの不都合な真実 その①

ブータンの公立学校の朝礼に参加した時のこと。
休み明けの始業式のような日だったと思う。
日本の全校集会みたいな感じで、生徒が並んで立っているところに、校長先生が前に出てきて話し出した。

「残念なことに、この休みの間に、一人の生徒(中1)が薬物を使用してしまって保護されました。しばらく学校には来られません。」

えええええー・・・・
幸せの国訪問2日目にし

もっとみる
ブータンからウェルビーイングを考える。 Part3

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part3

ブータンの若者100人に聞きました!
「あなたは今、幸せですか?」
ずっと聞いてみたかった。
「ブータンの人たちは本当に幸せなの???」
疑っていた答えが、ついに出た!

10代と20代の若者100人にアンケートに答えてもらった。
「あなたは今、幸せですか?」
その答えは…

なんと、96人の若者が「幸せ」と答えてくれた! (2017年)

悲しい結果にならなくて、本当によかった…!
もちろん、ブ

もっとみる
ブータンからウェルビーイングを考える。 Part2

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part2

ブータンが「幸せの国」と呼ばれるようになった理由。
電通も顔負けの幸せブランド戦略
「物質的な豊かさを求めて発展し続けることは、必ずしも幸福を生み出さない。」と、ブータンの第四代国王のジグミ・シンゲ・ワンチュク(先代国王)は1970年代から主張している。

実質、1970年代まで長い鎖国政策をとっていたからこそ、客観的に世界の流れや経済大国の歪みを見れていたのかもしれない。

そして、第四代国王は

もっとみる
ブータンからウェルビーイングを考える。 Part1

ブータンからウェルビーイングを考える。 Part1

最近よく聞く「ウェルビーイング」という言葉。
その度に、ブータンを思い出す。

「幸せな国」が枕詞になりがちなブータン。
なんで幸せな国なの?何が幸せなの?
本当?って思っている人も多いと思う。
私も「本当?」って疑った。
疑ったら、基本は自分の目で確かめたくなるので、実際に行ってみることにした。

初めてブータンを訪れたのが、2015年。
そして、何の因果かそこから毎年ブータンを訪れることになっ

もっとみる