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【詩のようなもの】 間がな隙がな

“魚の目に水見えず”
生じた誤解と誤解の狭間を揺れ游ぐ

“徒花に実は生えない”
先例のない荒野と路傍の区間で悩み抜く

“好いた事はせぬが損”
過去の自分と未来の自分の間隙を縫う

“世間知らずの高枕”
情けない今の自分に寄せては返す
“人間一生四万日”

耳が痛い現実が刺さりながら
馴染み深い慣用句に浸る今日